第604話 『ピアノ・ソナタニ長調 D850』 シューベルト

 まるで、ちょっとぼろぼろになりかけの(言い方が、悪いなあ。)、レール巾の狭い電車(やましんの故郷で、今も頑張って走ってます。関連商品が、むしろ売れてる感もありますが、いつまでも頑張って走ってください。フレーフレー‼️)が、必死に走り出す、みたいな出だし。


 全体は4楽章形式で、かなりおおきく、ベートーベン先生を意識していたか、もしかしたら、交響曲を、想定していたのではないかしら、と、勝手に思うくらいです。



 じゃん❗


 れれれれれーみ


 #️⃣ふぁふぁふぁふぁーそー


  (固定ド読みです!)


 と、シューベルト先生にしては、わりと、器楽的に始まります。


 やましんは、ピアノ弾けないので、えらそには言えませんが、いくらか、無理やり的な感じがするくらい、けっこう、強引に行きますが、それがこの作品の個性を生みます。


 ちょっと、未来派的な感じもさせます。


 第2楽章は、一転、シューベルト先生以外には書けない音楽になります。


 第1楽章のありかたを引き継ぎたい感じはするのですが、そこは、シューベルト先生。


 美しくも、かなり、妖しいお歌になります。


 最初に歌われる、質素な慎ましい旋律のなかから、とても魅力的な旋律が、ぐわりと浮かび上がります。


 分散和音に乗って歌われる、というやり方とは、違う道を探していて、どこかに、やはり、ベートーベン先生を、意識しているような歌いかたなような感じもあるのですが。


 第3楽章は、そのお歌を、さらに発展させたような、快活な姿を見せます。


 低音の動きが、気持ちよかったりもします。


 中間部では、なにかたいへん懐かしい雰囲気を漂わせます。


 このあたりは、やっぱり、シューベルト先生です。


 第4楽章は、異論も出たりするらしいですが、重量級の前みっつの楽章を受けるには、いささか、軽すぎるのでは?


 なるほど。


 しかし、やはり、シューベルト先生ですからね。


 これで、よいのだ、と、私は思います。

 

 そうはいいながら、この愛らしい主題、ときどき、巷で聴くような気がいたします。


 いつのまにか、いなくなってしまうのも、たしかに、ちょっと謎かもしれません。


 ベートーベン先生を目指して書きはじめたけれど、やはり、自分のありかたは、こうなんだ………、と、思ったのかもしれませんが、でも、この曲のあと、さらに、長大な、すごいソナタが4つ、つらなります。



・・・・・・・うつ  🎇  🎆  🎇  うつ・・・・・・・・・

 

 


 


 


 




 



 

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