第571話 『ピアノ五重奏曲ト短調 JS159』 シベリウス

 以前、どこかに書いたような気もしますが、よく調べずに書いております。


 困ったものです。

 

 年寄りは、おなじことを、何回も繰り返すものでありますぞ。


 そうなったら、要注意です。


 また、コロナ病の影響で、再放送が多いのも、事実ですけれども。…………



 さて、これは、巷では、さっぱり話に昇らないけど、なかなかの傑作なんであります。


 1890年の作品ですから、しべ先生、もう25歳なのですが、ちょっと、遅咲きの天才さんですし、そのぶん、長生きもいたしました。(1865~1957)


 とは、いえ、主要な作品は60歳くらいで、書き上げております。


 いわゆる、神童の部類には入れてもらってはないけれど、少年時代から才能を見せていたのですが、若い時代の作品は、しべ先生ご自身が、隠してしまっていたため、ながく、知られていなかったという事情もあります。


 これは、ベルリン留学時代の作品で、親友になる、ブゾーニさまが、シンディング先生のピアノ五重奏曲を演奏するのを聞いて、そのきになり、書き上げた作品だそうであります。


 シンディングさまの作品は、次回あたりの候補になっております。


 全体は、5楽章で、なかなかの大曲です。


 第1楽章に現れるテーマは、やましんのおろかな頭には、第1交響曲の終楽章の主題に通じる雰囲気が、あるやに思えます。


 さらに、この曲の、緩徐楽章(ゆっくりしたテンポを主体とする楽章)のテーマは、どうやら、幻の、『交響曲第8番』に使おうとしていたらしき形跡があるのだそうであります。


 人間、晩年には、若い時期を回想するケースがあるらしいとも、聞きます。


 それにしても、若きしべ先生にして、この、重たい、かなり、深刻な表現はたいへん、興味深いです。


 一部に、若い時期の、しべ先生に特徴的な、ちょっと民族音楽に絡むような、軽めのテーマも出ますが、全体的には、かなり深刻で、やや、たくさん、詰め込もうとしすぎた、らしき印象もあります。


 年とともに、どんどん、削り取って、簡潔になってゆくしべ先生であります。


 ご本人としては、そのあたりは、気に入らなかったんでありましょう。


 しかし、現代は、修行中の大作曲家さまの作品にも、興味を示す時代です。


 あらら、そう書いて、なんだか、おなじことを書いた気がしてきました。


 このあたりで、おあとが、よろしいようで。


 今回は、これで、撤退❕ 




・・・・・・・・うつ 🌀😱 うつ・・・・・・・・ う〰️〰️〰️〰️〰️

 

       やましんのさけび❗


 



 


 


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