第557話 『練習曲集作品10の第3曲』 ショパン
もちろん、『別れの曲』です。
ショパンさんの作りだした旋律の中でも、格別にすばらしいものであります。
やましんは、おおむかし、ヨーロッパに新婚旅行に行きました。
いまでも、奥様ですが、いろいろあったのかどうか、まあ、仕事もあって、あまり毎日は、お顔を見ません。
やましんは、世の中で仕事が出来なくなって、おうちで、なにやら、あほなことを、ただ、書いてる毎日です。
スイスで、オルゴールを買ってほしいと言われたものの、それは、やましんの収入からすると、実は、当時、かなりお高かったのです。
もちろん、もっと、もっとお高い品はあるわけですよ。
上のきりは、ないのですが、そこらあたりは、庶民というか、普通のサラリマンには、無理な金額です。
成功している自営業の方などには、買えたかもしれませんが、まあ、それはそれで、結構なことであります。
で、日本からの観光客がたくさんいまして、やましんが、考えてる間にも、どんどん、売れてしまいました。
いやあ、日本人は、当時、実際、お金もちだったのですね。まあ、バブルが泡になる前です。サラリマンでも、一部、給料袋が立ってたなんていうお話もあったりしましたし。
ただ、やましんは、お給料は安かったのです。
音楽仲間で、同期の人あたりから給料聞かれると、なんと、きみ、そんなに安く働いてるの? と、あきれたように、言われたりしましたから。
まあ、世の中、いろいろ。いろいろあるから、よいのですが、ややこしくも、なるのですが、早めの、メンタルの病気の予想は、してなかったですよお。
自分が、うつに沈むとは。思ってなかたです。
でも、それも、いろいろのうちなんだと、思います。
それだって、経験だからです。
で、売れのこったのは、この曲の、だけでした。
しかし、音楽自体は、これは、絶品なのです。
このような音楽は、そうあるものではございません。
そのような、人生の成功や失敗や、病気や、嫌なことや、いろんなことを、ひっくるめてみて、この音楽は、その良し悪しではなく、すべてを、差別なく、包み込むような、ものすごい力があるのです。
ベートーヴェン先生の、まさに、人間の努力の結晶の、人間の力による、あらゆる権力にさえ、抗うような『包容力』とは、また、違う意味合いでの、おおらかで、自然で、ありのままの力です。
それは、権力でも、お金の力でもない、そうしたものも、すべて、ひっくるめて、でも、それらでは、けっして作り出せない、稀有な音楽なのです。
まあ、天才としか、結局のところは、言えないものです。
かなり、特別な感慨がある、深い、音楽なのです。
************ うつ 🤧 うつ ************
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