第449話 『三つのロマンス 作品94』 シューマン

 1894年の作品。


 本来は、『オーボエ、またはクラリネット、またはヴァイオリン』のための作品のようです。


 しかし、ロマン派時代に、なかなか良い曲を書いてもらえないフルーティストさんが嫉妬して(?)、フルート用の編曲もあります。


 ランパル様による編曲とか。


 第2曲が一番有名どころですが、といって、1曲目と3曲目が、どっと落ちると言うことはなく、音楽的な奥の深さでは、3番目の曲の方が奥行きはありそう。


 全体的に、ども曲も、いかにも、ロマン的な、いや、しゅーま先生的うつうつうした雰囲気に包まれ、すっきりとはいたしません。


 深い霧の彼方に、いらっしゃますような、感じでございますので、なかなかお姿が見にくいのです。

 

 全体像をつかむのに、いささか、苦労する場合もあるかも知れません。


 それは、相性の問題かもしれない。


 そこが、つまり、この作品の核心でありましょう。


 ソロの楽譜の見た目は、それほど、複雑怪奇というようなことはございません。


 しかし、やましんはフルートですが、非常に細かいニュアンスが要求されるので、けっして、易しくはないです。


 『うつ状態』に陥った初期は、またく音が出なくなり、この曲もさっぱり演奏不能でしたが、ここんところ、改善しました。


 ピアノの伴奏部も、これまたしゅーま先生らしいのか、音がわりとぎっちり詰まっていて、ピアニスト様が大きな音を出すと、やましんのようなしろとは、ちょっと吹きにくい~~、と思ったりもいたします。


 そういう場合は、丁寧に、いくらか遠慮して頂くように、お願いいたしましょう。


 主役は、ソロよ。と。


 それか、あなたの、秘められた力を使って、めいっぱい、やっちゃうか。ですね。


 癒し度は結構高いのですが、逆効果になる可能性も高く、いささか危険なところがあるので、使用方法には、注意が必要です。取り扱い要注意。




 ************ うつ 🌁🌁🌁 うつ ************



 

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