第442話 『セレナーデ』 ハイケンス

 ある意味、悲惨な歴史を背負っている作品。


 でも、音楽作品さん自体に、歴史の負の遺産を背負っていただくのは、かわいそうかも。


 とくに、このような、懐かしい作品の場合はなおさらかもです。


 この曲は、クラシック音楽ファンより、鉄道ファンの方のほうが、いまや、良くご存じかもしれません。


 昔は、国鉄の(若い方には、この言葉自体が謎かも)長距離の特急列車に乗ると、アナウンスの前後に流れるチャイムに使われていて、なんだか、『おわー、特急に乗ってる〰️〰️〰️✨』と、感動したものです。


 現在も、JRの一部の列車では、現役で、使われているのだとか。


 この曲、ハイケンスさま(1884~1945)の作品のなかで、唯一、後世に生き延びた作品です。


 オランダのかたですが、ドイツで活躍したあと、帰国したのですが、ナチスの支持者で、戦後拘束され、獄中死したとのこと。


 日本では、戦中『前線へ送る夕』という、ラジオ番組のテーマだったようですが、やましんが子ども時代に聞いていたLPにも、そう解説してあったよな、気がいたします。


 すでに、戦後10年以上、経ってはおりましたが、まだ、大人たちの記憶には、良く残っていたはずです。


 かわいらしい、愛らしい旋律は、たいへん、魅力的で、戦後になっても、音楽だけは、残ったわけです。


 ひとつひとつの作品には、それぞれの生い立ちがありまして、必ずしも、平和で幸せな歴史だけではないのですが(むしろ、人間は、戦争ばかりしてきましたしね。)良い音楽が後世に残って、平和に愛されるのは、良いことでしょう。


 なかなか、癒し度の高い、小品(個人差あり)

ですが、なかには、許せない方もいらっしゃいますことでしょう。






・・・・・・・・うつ 🌇  🔫  🌇うつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 


 


 


 


 

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