第382話 『亡き児をしのぶ歌』 マーラー


 何を考えて、お正月そうそう、この作品なの?


 と、叱られるかもしれません。



 しかし、ここは、『うつうつ』でありまして、楽しいほうは、『うきうき』のお役目ですから。


 『うつうつ』分野では、トップ・テンをあらそう、名曲であります。


 お正月だからこそ、最強の『うつうつ』音楽を出したわけです。


 マーラー先生は、1907年に、娘さんを亡くしていますが、この管弦楽付き歌曲集は、それ以前の作品で(1901~4)、嘆いているのは、作詞をした、リュッケルト先生のほうでありましょう。


 全5曲で、それほど長いわけではありません。


 虚ろなおうたは、やましんのうつうつな心情に、なんだか通じるものでも、あります。


 ただ、第5曲の『こんな嵐のときには』だけは、少し刺激が強めです。


 慰め音楽としては、注意が必要です。


 そのぶん、交響曲作曲家としての、マー先生の力量が垣間見られるところでもあり、後半の恐るべし虚無感は、ただものではないです。


 全体的に、やはり、管弦楽伴で聞くのがよろしいかんじです。


 微妙ないろあいといふものが、格別ですから。


 さいごは、泣きそうになります。


 今年は、災害のない、良い年になりますように。


 やましんのうつうつが、すこしくらい、回復しますように。


 そりゃ、むりか。


 まあ、悪化しませんように。 


 



・・・・・・うつ  😢 😭 😂 うつ・・・・・・・・・・・・・・・・



 

 



 


 

 

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