第325話 『放浪者の王』 フリムル

 前回がフルメリさまでしたから、出すなら、ここしかない‼️


 なんのことでありましょう⁉️


 以前、『レアオン』で、ちら、と、登場したことがあります。


 ルドルフ・フルムル先生(1879~1972)は、プラハ生まれの、作曲家、ピアニスト。


 大ヴァイオリニスト、ヤン・クーベリックさまの伴奏者として、アメリカに渡ったのが縁となり、1906年から、アメリカに定住。


 1924年に、オペレッタ『ローズ・マリー』を出して成功。


 そうして、1925年に、この『The vagabont King』が登場。


 フランスの、放浪詩人、フランソワ・ヴィヨンさま、が主人公のオペレッタです。


 ミュージカルと呼ばれることもあります。


 ヨーロッパ生まれの、オペレッタがアメリカでミュージカルとなったと言うわけですが、初期のころは、はっきりした境目があったわけではないようです。


 フリムルさまは、オペレッタをアメリカに持ち込んだ代表者のおひとり。


 で、この作品ですが、最初から、名旋律のオンパレードであります。


 序曲から、すでに、じゅわじゅわ。


 ただ、一体、本当のバージョンは、どれなのか?


 ちまたにある、抜粋版CDや、LPを聞くと、それぞれ違います。


 映画もありますが、見ていません。


 おそらく、オリジナルに近いのかしら、と、勝手に思っているのは、Albany レーベルで、出ていた、オハイオ・ライトオペラの二枚組のCDです。(世界初の、全曲録音、と、書かれています。TROY 738-39 )


 オケは、小編成みたいで、それが、なんとも巨大ホールじゃない、オペラ小屋みたいな感じがして、じゅわじゅわです。


 なんと言っても、有名なのは、第1幕で、フランソワ・ヴィヨンさんがうたう、『Come all , you beggars』でありまして、これは、後半部分が、あの、『鎌田行進曲』の、もとうたであります。


 ですが、その前後に歌われるお歌も、すっごく、良い‼️


 懐かしい。


 あったかい。


 じゅわじゅわする。


 決闘シーンみたいなのもありますが、そういうのは、やはり、映像がないと、チャカチャカ言うだけになります。


 秋向きの、傑作オペレッタです。


 


 ・・・・・・・うつ  🏡 うつ・・・・・・・・・・・・・


 

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