第294話 『法悦の詩』 スクリャービン

 スクリャ先生の、交響曲第4番。


 まだ、ロマンチックな様相もあった第3番から、一切の甘さを除いてしまい、純粋なエクスタシーだけを抽出した交響曲。


 と、いわれます。


 やましんには、ほぼ、理解不能な音楽。


 音楽界のなかでも、最高に危ない、危険きわまりない作品である。


 ワーグナー先生の音楽も、かなり危ないですが、お金持ちや、ファンの方には、それなりのサービスを忘れない。


 しかし、スクリャービン先生の、この交響曲は、わからんやつは、来るな、立ち入り禁止だ!


 と、拒絶されてしまいそう。


 でも、たぶん、それが、正しいのではないでしょうか?


 それでも、最後まで聞いてしまうと、なんだか、めまいと同時に、不可思議な、なにかに、寄生されてしまているのではないか?


 と、おもうよな………


 なぜか、最後だけ、猛烈な完全終止みたいになるのです。


 それは、異世界か?


 幻覚か?


 『第3番』と、似ていると言えば、やぱり、似ては、いるのですが、調性感がさだまらず、捕まえどころがない。


 『神秘和音』と、言われる和声を完成させた、としても、名高い作品です。


 下から、G. Cis. F. H. E. A. と積み上がるのです。


 キーボードなどで、叩いてみると、確かに、この世のものではないような、ハーモニーになります。


 癒されるか、とりつかれるか?


 取り扱い最大注意の、名曲!




  ・・・・・うつ 👼 😈 👼 うつ・・・・・

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