第280話 『ハンガリー舞曲第6番』 ブラームス 


 ブラームス先生の『ハンガリー舞曲集』は、実際、今日まで、先生の大当たり作品となっているわけですが、当時、こうした分野の音楽をブラムス先生に紹介した、レメーニさまという方との、裁判ざたにまで発展した曰く付きの作品。


 盗作だと訴えられたのですが、もともと、『編曲』という名目にしていたので、裁判自体はブラムス先生が勝利したとのことですが、思うに、時代がすでに現代の入口あたりに来ていた証拠という気も致します。


 出版会社は、相当、儲けたらしい。


 ドヴォルザーク先生は、二匹目のなんとかを狙って、まあ、勧められて『スラヴ舞曲集』を作曲して、成功。


 ただし、ドヴォ先生の場合は、オリジナルの音楽だったようです。


 その点、ドヴォ先生は、すごい!


 まあ、『うつうつ』は、そこらへんを追及する趣旨は、本来持ちません。


 ときに、この曲集の中で、やましんが一番好きなのが、また、多くの癒しをいただくのが、この『第6番』であります。

 

 その理由のひとつは、この曲も、日本で歌詞が付けられて、歌われていたことがあったから。


 『春を待つ 歌声 聞こえてくる朝~~~~』


 という感じの歌詞でした。


 ネットでみると、それは、1966年の冬だったそうな。(2月だったらしいです。)

 

 やましんの頭にあるのは、白黒画像の、いかにも寒そうな景色。


 そこに、この、あったか~~~い、旋律が、ふわっと、流れてゆくのです。


 ああ、なつかしいなあ。


 あのころは、まだ、日本全体が貧乏だったし、家庭も、お金持ちじゃあなかたけど、都会だけど、故郷で過ごしていて、幸せだったよなあ!


 ほどなく、放ろうが始まる。


 あ、その舞台は、あの! 最近話題騒然のNHKさんの『みんなのうた』であります。


 この超長寿番組が、やましんにあたえた影響は、はかり知れません。(現役です!)



 ときに、この曲の主題を、ブラームス先生が、本来どこから持って来たのか、そこは、わかりませんが、『ハンガリー舞曲集』自体は、ピアノの連弾曲でした。


 それらを、ブラムス先生ご本人やら、ドヴォルザーク先生その他やらの皆様、が、後に管弦楽用に編曲して、現在、管弦楽版でも良く聞かれます。


 こうした作品は、解釈の仕方が多様で、実際この『第6番』でも、演奏者によって、大きな違いが出てまいります。


 そこがまた、楽しみのひとつではありますし、『う~~~~~ん。いやあ、こいつは、やましん同意しないなあ・・・・・』


 とか、勝手な思い入れも起こるわけです。


 しかし、ブラムス先生の、音楽自体のまとめ方は、実によく出来ておりまして、ほんとに、好きです。


 なつかしい、楽しい、でも、どこか、寂しい。 


 全21曲。


 癒し度は高いけど、むかしに、曲そのものや、演奏に、トラウマ的思い出を残している場合は、取扱注意!




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