第237話 『フルート協奏曲ホ短調』 メルカダンテ

 メルカダンテ先生(1795~1870)は、本来オペラ作曲家さんです。


 ロッシ―ニ、ベルリーニ、両大家亡き後のイタリア歌劇の大物でありました。


 後ろから、新星ヴェルディさん(1813~1901)が出世して来ると、随分いやがらせ行為などもしたらしいですが、こういうところは、いささか前時代的な感覚もある感じですか。


 もっとも、現在は、あまり歌劇の方は巷で見られたり聴かれたりすることはなく、ご本人としては悔しいかぎりでありましょう。


 まあ、天国の方がいいや、ということで、気にしてないかもしれませんけれど。


 ところが、現在は、この『フルート協奏曲』あたりの方が有名であります。


 なんとも、歌心満載の良い音楽で、なかなかの癒し効果があります。(効果には個人差があります。=決まり文句です。) 


 とくに、じゅわじゅわ感が強いのが『第1楽章』です。


 さらに、短いけれど、軽く唸らせてくれるのが『第2楽章』の独特な節回しであります。


 終わり具合が、なんとも、いじらしいくらいに良いです。


 『第3楽章』は、ロシア風ということで有名ですが、やましんは、むしろ、エスニックと言った方がいいんじゃないかしら、と思います。


 この音楽は、なんとな~く、18世紀風で古風な面もちと、それにしちゃあ、なかなか吹きにくそうな近代的な、なが~い、パッセージをも持つという、ちょっと面白い両面性がある音楽で、独特な魅力があるのであります。


 音楽の傾向としては、ヴィオッティ先生(1755~1824)の『ヴァイオリン協奏曲』とよく似た雰囲気を持っているので、そういう意味では、やはり、やや古風な感じがしますが、ほんのりと、ほどよいロマンが漂うのもまた、同様です。


 ただ、1819年の作品と言うことなので、まあ、そんなもんかしら、とも、思います。はい。


 また、同じころ、ベートーヴェン先生が、いかにとてつもないものを書いていたか、という気もいたします。


 ま、もっとも、ネットを見てみれば、ロッシーニ先生や、ましてヴェルディ先生には遠く及ばないものの、歌劇のCDやらDVDも出てはおりますので、まったく忘れられてしまっているわけでもなさそうです。


 ときに、やましんのこの『うつうつ』やら『うきうき』話しの中に、ロッシーニ先生は、時々顔を出すけれど(それも、歌劇以外で)、ヴェルディ先生は、むかし『乾杯の歌』があった以外、またく出て来ないぞ~~、とお思いの方が、無いとは言えません。


 これはまあ、ワーグナー先生と同様、ちょっと容量オーバーで、入りきらないというところが、実際のところであります。はい。(やましんの頭が、扱い切れない

のと、言葉の問題が大きすぎる・・・・)




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