第171話 『諸国の人々』 フランソワ・クープラン
クープラン一族もまた、音楽家をたくさん排出したお家がらです。
その中でも、大クープラン先生として尊敬されるのが、このフランソワ・クープラン先生であります。(1668~1733)
まずは、大量のクラブサン(ハープシコード)のための作品。
220曲以上はあるようですが、現在はその大部分を、CDで聞くことが可能のようであります。
クープラン先生の作品には、おしゃれな曲名がついていることが多くありまして、そこが楽しいです。
『酔っ払いと猿とくまの引き起こした無秩序、潰走』(『クラブサン組曲第2巻』第11オルドル(組曲あたりの意味かな))なんてのもあります。
昔の作曲家さんは、テレマンさんを代表者にして(あまりにたくさんあり過ぎて整理がつかないらしい・・・)、ものすごい数の作品を書いている方が多いことが注目されます。
社会のシステム自体が現代とは大分違うことあたりに原因があるのかもしれませんし、現代社会はいろいろと難しい事が多くて、作曲に費やせる時間が限られているからなのかもしれないですが。
なお、ラヴェル先生の『クープランの墓』が、大変知られております。
全部で6曲からなるピアノ曲集。
ラヴェル先生が、フランス古典音楽を、寿いだような作品なんでしょう。
やましんは、これから、クープラン先生の作品に本格的に挑もうとしているところであります。(もちろん、自分じゃピアノは弾けないから聞くのです。)
なおなお、『恋のうぐいす』は、クラブサン曲集第3巻第14オルドルの第1曲ですが、これは、フルートで演奏することも多く、曲想がぴったりなので、フルートのオリジナル曲みたいな感じさえします。
これからの時期に大変にふさわしい音楽なので、未聴の方は是非どうぞ。
うつうつな気持ちには、とっても、やさしい音楽かと思います、です。はい。
で、『諸国の人々』も、あまり表題にこだわる必要もなく、音楽自体をじゅわじゅわっとしながら聞いていただけたらよいのでは、と思います。
日本人は、出てないようです。
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