第78話 『サン・ゴット・シンフォニー』 トヴェイト
『太陽の神様交響曲』(Sun God Symphony)
格好いいタイトルじゃ、ありませんか。
トヴェイトさまは、ノルウェーの作曲家。(1908~81)
民族楽器、ハリングフェーレの曲もたくさん作ったという、なかなかユニークな作曲家さんだったようですが、ご自宅が雪に埋まったりもしたうえ、さらに1970年には火災に襲われ、作品の大部分が焼失してしまうという不幸に、見舞われてしまったとのこと。
その後は、精神的にも相当落ち込んでしまったのだそうですが、それはもう、本当にお気の毒なことです。
しかし、その高い業績が惜しまれ、近年急速に作品の復元が行われて、こうしてCDも作られまして、ついにこの世に、みごと復活してきました。
最近は、北欧音楽ファンには、けっこう知られた存在になってきた感じです。
この作品も、失われていたものを、Kaare Dyvik Husby さまというお方(読み方が分からないので・・・)によって復元された形のもの、ということです。
3楽章形式になっておりまして、最初の楽章が、やましんには、けっこうじゅわじゅわ系の音楽。
第3楽章は、・・・シベ先生の交響詩に、これと少し似た音型の作品があるけれど・・・、大変印象的なモティーフが登場し、なかなかこれまた、やましん好きするよい音楽なのです。
もともとは、1958年に書かれた曲のようであります。
作曲家の方も、いろいろな災厄に見舞われたケースは多数ありましょうが、ご本人にとって、ご自身が書いた作品は、子供のように大切なものでありましょうから、その痛手は、計り知れないものだったことでしょう。
少しでも、この遠い遠い国でも、今日、聞いてさしあげられたならば、いくらかの供養にもなるのではないかとも、思うのであります。
これは、スウェーデンBISから出ているCD。(CD-1027)
ナクソス・レーベルからも、『ハルダンゲルの100の旋律』など、CDがいくつか出ております。
たしか、昔、自演のCDがあったような気もしますが、例によって家庭内行方不明です。もし、見つかったら、また追記しましょう。※
是非お名前を記憶しておいていただきたい、作曲家さんです。
それにしても、今日もまた、眠れない夜です。
お手洗いだけは、やたらに近くて、走り回っております。
こういう晩は、音楽しかありません。
※ CDありました。ノルウェーSIMAX PSC
1805です。トヴェイト先生の自作自演であります。
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