第63話 『弦楽四重奏曲』 ラヴェル

 ぼつぼつとお名前が出ておりましたのですが、ついに(というのはおかしいですが)ここに登場、ラヴェル先生(1875~1937)。


 やましんにとっては、そんなに昔の方ではない雰囲気なのですが、こうして生没年を見ると、やはり、遠くなってきたなあ、とも感じます。


 ドビュ先生の弦楽四重奏曲も好きですが、こちらの方が、もう少し好き。(初演は、1904年3月5日)


 その大きな理由は、第2楽章にあります。


 このピチカート主体の不思議な音楽が大好きなのです。


 もともと、大変不可思議なラヴェル先生ですが、まあ、その象徴のようなものです。

 

 生涯独身で、お亡くなりになったあとのお部屋は、あたかも、おもちゃ箱のようだったと言われるラヴェル先生であります。


 しかし、おもちゃ箱なら、やましんも負けません。


 ただ、やましんは、がらくた集めが好きなので、高級ブランド品は、ほぼ持っておりません。

 

 100円のラジオとか、ジュース缶のようなカメラとか、ピンク色のピアノ型の電話(鍵盤がキーになってます。どれも、ちゃんと使えるところが、ミソ。)とか、そうしたものが多数、周囲に転がってます。


 この、第2楽章には、ちょっと、そうした雰囲気があります。


 この、整然と、ガチャガチャした感覚が、たまらなく良いのです。


 ラヴェル先生は、しかし、天才で、常に完璧な音楽を書く方であり、音楽自体はきちんと整頓されていて、やましんの文章のにように、散らかったりなどはいたしませんけれども。


 

 




 


 

 



 





 






 

 

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