第2話
「次のニュースです。昨夜リトルとその持ち主が襲撃され、3体のリトルが死亡。持ち主は病院に救急搬送されました。3人の内1人は死亡。他2人は重症を負いました。警察はリトル大量虐殺事件の犯人と同一犯と...」
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「アッカーーーーーーン!!!!!!遅刻遅刻〜〜!!!!!わたしリノ!!中学一年生!!今日からわたし!!!....いだっ!!!!」
「うっさい」
「アッカーーーーーーン!!アッカーーーーーーン!!」
「こら、マネしないの。馬鹿がうつるよ」
「蘭ちゃん!リンちゃん!」
漫画でおなじみパンを咥えながら自己紹介を今日こそ成功させようとしていたリノの頭をゴツリと殴ったのは蘭。
黒髪に紫のメッシュが入ったクールな感じの女の子。パワーが強いよ!
そして、「リンちゃん」と呼んだのは蘭ちゃんのリトル。蘭ちゃんの腰程の身長に紫色のショートカット。うさぎの耳が生えた獣寄りのリトルだ。脚力と腕力が強い。
「リノ、また怒られた!蘭プンプン!!」
「リンちゃんおはよう!!今日も可愛いね!!よ〜〜しよしよし!!よしよし!!」
「リノリノ!!あはは!!」
「ねぇ、早くしないと遅れるよ。リンも早く来なさい」
「まってまって〜〜!!」
「まってまって〜〜!!」
いつも通り、3人で学校に行って、授業受けて、お昼を食べて、また授業を受けて帰る。
帰り道で別れて、近道をしたら、白い女の子?男の子?がいた。
苦しそうに息を吐いている。
「ねぇ、大丈夫??風邪??」
「....」
私をじっと見つめて、それから一言。
「....ママ........」
私の髪に、私のきみどり色の髪を掴むと、そのまま瞳を閉じた。
黄色い目、宝石みたいに光を放つ黄色い目は、私の瞳の色とよく似ていた。
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