ロボアイ生活!
赤坂 夢
第1戦=日常。
「おーい 最強!」
俺が学校で呼ばれているあだ名だ。
「・・・・・」
そんな呼び方しないでくれ、だから学校は好きじゃないんだ。
俺の名前は最武強助(さいたけきょうすけ)俺は親からもらったこの名前がいつも気に入らなかった。
なぜかって?その理由は必ずどこかしらでいじられるからだ。
まぁ、人間は面白いもので、珍しいものに群がりそして飽きるのが早い。俺がみんなにこんな呼ばれ方をされていたのも1ヶ月にも満たない。
だが、ただ一人その呼び方を曲げないやつがいた。
「最強、何度も呼んでんだから振り向くくらいしようぜ?」
最悪だ、やつが来た。でも、本当に嫌っているわけではない。ただ面倒なだけだ。
俺の言う「やつ」とは、学校の外では親友の小野田勇太(おのだゆうた)だ。
「おい勇太!その呼び方そろそろやめにしないか?」
「何言ってるんだよ、昔から変わってないだろ。」
「お前がその呼び方で高校まであがったから入学してからの1ヶ月たいへんだったんだろ!」
「そうだったか?(笑)」
「最武くんと小野田くんはいつも仲良しだね。」
俺のクラスメイトの佳乃久留美(よしのくるみ)が前の席からうしろを向いて話しかけてくる。
「それってもしかしてホモだったりしてー(笑)」
佳乃の友人の坂野由香子(さかのゆかこ)がおちょくってくる。
「そんなんじゃねーよ!最強と俺は相思相愛なんだよ。」
「それっていわゆるホモじゃん。」
「あ、」
坂野と勇太の一言のあとに晴れやかな笑い声がしばらく続いた。これが俺の何気ない、そしてただ過ぎていく日常のはずだった。
あの日までは・・・
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