勇ましい鳴き声のする方を振り返ると、80cmをゆうに超えようかという体躯たいくを持つ隻眼せきがんのSHINOBIが立ちはだかっていた。これぞ敵の頭領、ヤマバト勘助である。


「ホホーッホッホー。まさか2度までも我が風林火山の謎が解かれようとは。しかしここで捕えれば同じこと。お前も仲良く牢屋へ送り込んでやるわ!! それっ!!」


 勘助の声を合図に敵方のSHINOBIが続々とぴよ影に迫る。ぴよ影は愛刀鳥正宗を口に咥え、目玉焼き手裏剣を飛ばしながら死に物狂いで出口へと向かう。背中を守る者は誰もいない。ただただまっすぐ前へ前へと進むのみだ。


 激闘の末、ぴよ影はなんとか死地を脱出し、卵掛川城へと辿り着いた。


きよ姫に報告する → 8へ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883288598/episodes/1177354054883288751

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