死にたいですか、そうですか。でも死ねません、殺しません
しろくじら
プロローグ
実際にあった事件をアレンジ、脚色して加害者に復讐するストーリーの漫画は割と多い。
生きてたって無駄な奴は腐るほどいる。
それは主観的に思うものだけど、道徳心を取っ払ってしまえばきっと大半の人間が「そういった人間」を「不要な人間」と思うのではないだろうか。
ハンムラビ法典にならって、平等にするべきなんじゃないかなぁとか思ったりね。
未成年だから未来がある?責任能力がない?反省しているから許されるべき?法で裁かれるべき?罪を憎んで人を憎まず?
そんな建前だけのきれいごとを並べても遺族は報われないし、やりきれない思いをどこにぶつければいいのか。
法律という名の『決められた壁』の前に、ただ泣き寝入りをする。そんな人は数知れない。
『イイコ』でいようとすると『ワルイコ』が得をする。
『イイコ』がいなくなったら『ワルイコ』が笑って生きている。
『イイコ』が望む結果にならない法によって『ワルイコ』が守られる。
たとえ法によって裁かれても、この国の法律では冤罪がどうの、死刑廃止に賛成。
どうあっても『犯罪者』を守ろうとする動きが目立っている。
守るのはいいさ。別に万引きしたところで死刑にしろだなんて言わないよ。
未必の故意での死亡事故だって、人によったら許されざるべくもんだろ。
でも、「犯罪を犯すための殺人」然り、「いじめでの自殺」然り。そこに『悪意』があったのであれば犯罪者が守られるというこの世の中はおかしい。
『私刑』は国では認められない。なぜなら『私刑』は『法』で裁かれるから。
明らかにこいつが殺した、目撃証言もある、証拠もある。にもかかわらず、加害者が死刑判決を受けるまで何年もかかる世の中。
そんな連中に私たちが汗水たらして収めている税金が使われるのは納得できない。
牢の中で健康的な食事は3食でるし、体調が悪くなれば薬も出る。病気になれば治療も受けられて、『反省』が認められれば死刑を免れることができ、新たに人生をやり直すことができる。
―――――殺された人はやり直すことなんてできないのにね。
ね、そんな人たちになんでそこまでするんです?もったいないじゃないですか。
だったら、
―――――待つ必要なんてないよね。
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