第34話【7月23日 夏祭り】
冷や汗が流れる。息が上がり胸のあたりを掻き毟る。久しぶりに、あの子に会える…
駅の階段で倒れた僕を介抱してくれたのは、秋月だった。
僕が目を覚ますと、ヒナの家で、客間に敷かれた布団の中にいた。
しばらく見慣れない光景を見回しているうちに玄関が開き、聞き慣れた声が聞こえた。
「柊也、ただいまぁ!」
ヒナと秋月が2人で戻ってくる。
「安心しろ。貧血だとよ。」
「柊也、起きれる?花火、一緒に見よう?」
3人での、最初で最後の夏祭りがこうやって過ぎて行った。
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