総集編

懐話:2500文字くらいで分かる「水晶界のマギアメイル」


 ※今回は時系列とか一切無視の振り返り回です




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「リアとフィアーでお送りするー……」


「3分くらいで分かる!!!」




「三章までの「水晶界のマギアメイル」ー……」


「フィアー!もっと元気よく!!!!」


「いぇーい」



「というわけで前回の話からだいぶ間が空いちゃったからマッハでマギアメイルのおさらいだぁ!」


「リア、メタい上にすごく元気だなぁ……」




「―――まずは第0話!機械の中にいる少年!それを見て笑いながら機械を起動させる白衣の科学者!」


「この機械の中にいる顔立ちの大変整った少年、一体何ィアー・アーチェリーなんだろう」


「もはや言っちゃってない?ィアーくん」




「―――そして始まる第一章の1話!空から堕ちてきた円柱と、そこから現れた全裸の少年!初めて会った時のあたしの衝撃は量り知れず!」


「懐かしいな、なんだか円柱の中に服っぽいのあった気がするけど結局着なかったね」


「それを始めから着ていてくれたら私も男の子の全裸なんて見ずに済んだのに……」


「まぁ、着てる暇があった場合それはそれでろくな未来が待ってなかったわけだけれども―――」





「―――そんな全裸のフィアーに名前をつけ、優しいお姉ちゃんである私が布をかけてあげた2話!突如として襲ってきた巨大な蜥蜴トカゲの前に絶対絶命!だがその時……!」


「砂賊のグレアが助けてくれたんだよね、あの紅いマギアメイル、『海賊ゼーロイバー』かっこよかったな……あと白い騎士型マギアメイルも来てたんだったね、砂賊の人らとやりあってたけど」


「そのあとに助けてもらった船で会った騎士の人たちも皆いい人だったね、回復もしてくれたし!」




「―――それからなんやかんや会ってボクは王都で暮らし始めることになったわけだけれども」


「エンジさんとかと出会ったり、美味しいものを食べて感情が少し戻りかけたりと結構激動だった気がする、あとわたしと同じ寝具で寝たりとか!」


「なんかもう慣れたよね、やっぱり家族だし」


「……むぅ」


「王都の想い出は数あれど、一番印象的なのはグルメフェスティバルだろうか……特にあの串揚げ、あの屋台はボクの胸を躍らせるに十分すぎるほどの極上の味でありました……」


「フィアー口調変わってね?」





「―――そして9話、王都にあの龍―――魔龍が襲来、「魔龍戦役」が勃発した。魔力を吸収された町民や騎士達が倒れ行く中、ボクはエンジさんの造った『無銘』のマギアメイルで単身王都から壁外、戦場へと赴くことになる」


「そういえばあの機体って結局名前決まらずに壊れちゃったの?」


「エンジさんは『無銘ネームレス』って名付けてたみたいだよ、あとからそう教えてくれた」



「へー」



「かくして、ボクの駆る『無銘ネームレス』と青龍騎士団団長フェルミ・カリブルヌスの『龍騎士ドラグーン』による共同戦線によって『七罪セブンスコード』の一体……「強欲の魔龍」を撃退」


「フィアーのお陰でみんな助かったわけだよね、危ないことをするのは褒められないけど…ありがと」


「咄嗟に身体が動いてのことだから、実感はないけどね」




「……そしてそこから復興や他国からの難民受け入れなんかがありつつも、第二章!」


「1話は僕が見た夢から始まった。そこでボクは見たこともない少女と出会い、怪しげな本を渡される」


「しかもその本が現実にも現れてたんだっけ?私は中身を見てないけど、何が書いてあったの?」


「それは三章でね……その後ワルキアの四大騎士団のひとつ、「黒武騎士団」団長のブランさんに依頼を受けたボクらアーチェリー運送は、秘密裏にワルキア王国の第一皇女、「アルテミア・アルクス・ワルキリア」ことテミスの護送を請け負った」


「初めて会った時はめちゃくちゃ緊張したけど、今じゃそれもいい思い出ねー」


「そうだね、何せマギアメイルの中でずっと一緒に過ごすことになったわけだから、仲良くなれなかったらだいぶしんどかっただろうし」



「そして7話、ついに砂賊とグリーズ公国の傭兵たちの戦闘と遭遇!」


「ここで初めてボクらはグレアやエメラダさん達と顔を合わせることになったんだよね……そして丁度このときからかな、ボクら全員が異空間に閉じ込められたのは」


「そう、魔力を消耗する異空間に閉じ込められた私たちは砂賊の船「ヘパイストス」の中で一同に介すことに!」


「そこで会談があって、テミスが皇女であることがバレたりと波乱は巻き起こったけど、一番の事件は更に大きな波紋を呼んだね」


「そう、二章19話でテミス誘拐事件と傭兵の反乱が発生して、船内は混乱状態に!そんななかでフィアーは単身マギアメイルで地下洞窟へと捜索に向かう!」


「ちょうど同じ頃に空間のそとで傭兵部隊の別動隊と赤鳳騎士団の第一部隊も戦ってたそうだよ」


「その後なんやかんやあって傭兵部隊の隊長であるシュベアさんとテミスが和解、事態は丸く収まるかと思われたその時……」


「―――二体目の『七罪セブンスコード』、「怠惰の魔蠍」が出現、ボクとシュベアさんは迎撃にあたり、その後は戦場を地上へと移して総力戦が始まった」


「……ねぇフィアー、さっきから度々出てるけど『七罪セブンスコード』ってなに?」


「それは三章で追々、ね」


「ふーん……まぁとにかく!戦いのなかで砂賊のマキエルさんがおかしくなった挙げ句魔蠍に食べられたりシュベアさんが重症を負ったりしたもののどうにか敵を撃退、私たちは閉鎖空間からの脱出に成功!」


「あの数日は本当に事件続きだったなぁ……正直、息つく暇もなかった気がする」


「まぁでも、それのお陰で砂賊の人らとも傭兵の人らとも少しは仲良くなれたし、私としては嫌な思い出じゃないかな……マキエルさんの件以外は、だけど……」


「あの人の行動も、なんでそんなことしたのかも今のボクらには分からない。―――きっと、いつかそれも解き明かさなきゃね」




「そして遂に第三章、ボクらは船を後にし本来の目的地である「フリュム帝国」へと向かう。その途中でボクらは仮面を被った人物、「トール」さんと出会って共に帝都へと向かった」


「到着したあとにトールさんや着いてきてたグレアくん達とも分かれて、私たちはついにテミスを送り届け、仕事を完遂した!そして莫大な報酬も―――!」


「そしてその帰り、今晩の宿を探している途中でサーカスを見た後、外で僕らは何故かフリュムに来ていたエンジさんと合流した……っていうところまでかな」


「こうして振り替えると本当に波乱万丈ねー……」


「あぁ、でもここからだ。ボクらの、本当の戦いは。だから……」


「?」




「―――改めてよろしくね、お姉ちゃん」





 ◇◇◇


 更新の間隔があいて申し訳ないです、順次再開してまいります!!!!

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