ひめてん昔話(桃太郎、シャル編)
「桃太郎さん桃太郎さん! お腰に付けたきびだんご、ひとつあたしにくださいニャ!」
「何で桃太郎に猫が出てくるんだよ⁉︎」
「あたしは猫じゃないニャ! 犬ニャ!」
「ややこしいわ! 犬ならワンだろ⁉︎」
「ええ〜⁉︎ 語尾にワンを付けて話す人なんて居ないニャ。どこの痛いアイドルニャ?」
「ワンもニャも同じだろー!」
「ワンとニャは違うニャ。耳悪いのかニャ? 耳鼻科に行った方がいいニャ!」
「く……屁理屈を……ま、まあいいや! じゃあ僕これから鬼退治に行くから、一緒について来てくれるならあげるよ!」
「ええ〜⁉︎ きびだんご1個で命懸けで戦えとか、ブラック企業も真っ青ニャ。そもそも、いくら戦力が足りないからって犬を連れて行くという発想がまずありえないニャ! 犬なんてせいぜい穴を掘るかマーキングする事ぐらいしか出来ないニャ。鬼退治して有名になりたいからって、そんな自己満足の為に付き合わされるこっちの身にもなって……」
「もう帰れーっ‼︎」
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