どうして旅に出なかったんだ
歌から出た話。
今回は友部正人の「どうして旅に出なかったんだ」を。
すっかり時間が開いてしまった。
地元に帰った時に、同じように足踏みをしている友達と喧嘩をしてしまって
家に戻ってこの曲を思い出して、ふと懐かしくなってかけてしまった。
この曲は実は、思い入れのある曲だ。
昔好きだった人に、「一緒に来るか」と聞かれた時に
現状を変えるのが怖いと躊躇して差し出された手を掴めなかった私がいた。
そうしたらその人は業を煮やし「わかった。」と言ったきり
この曲を置いて別れを告げてきたのだった。
勿論、すごおぉぉく落ち込んだ。
何かを選び取らなければならない時
自分がこれからどうしようか迷っている時
勇気がどうしても出ない時
他にも色々あるけれど、迷った時に背中を押したくて私はこの曲を聴く。
「おまえがちっとも旅に出ないもので 俺はもうあきあきしちゃったんだよ
おまえがあんなに言っていたことも 今俺にはみんな嘘のように聞こえるんだよ」
という歌詞を聴くたびに
私は嘘つきなんじゃないって、今から証明してやる!
という闘志が、静かに私の心にめらめらと点るんだ。
そうして私は、弱い自分自身と戦うんだ。
それは小さな白黒なのだけど、繰り返し繰り返し白星を挙げていれば
いつかその白星が、自分を何処かに連れて行ってくれると微かに望みを託して。
って、いつか本当に叶えばいいんだけどね。
それにしても友達どうしよう…。
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