ドリフトバトル・個人戦
加奈子:じゃあ今回は、ドリフトバトルのルールについて説明しようかしら。
純:おお……ついに来るものが来たかって感じですね。
加奈子:ドリフト競技はタイムという厳格な数字による客観的優劣でなく、第三者による「判定」という主観的な手段によって優劣が決められます。そのためドリフトバトルは、公道バトルやタイムアタックなどと異なりカードの数字を点数として用いません。また原則としてドリフトバトルを行えるのは、セッティングが「ドリフト」のクルマのみとします。
純:なるほど。
加奈子:まず手始めにドリフトバトル:追走のルールを説明します。ドリフトバトル:追走は、基本的に「先行」と「後追い」という2台のクルマ間で争われます。まず先行の側が自分の愛車の「速度」性能と同じ枚数のカードを受け取り、それを手札とします。
純:ほうほう。
加奈子:続けて後追いの側が自分の愛車の「馬力」性能と同じ枚数のカードを受け取り手札とします。先行側は、まず初めにヤマから1枚のカードを引き、その数字を後追い側の目標値とします。この際、引いてきたカードと手札のどれか1枚を交換することができます。続いて後追い側がヤマから1枚のカードを引き、そのカードの数字が先行側の出した目標値「以上」だった場合に評価点を1ポイントを獲得します。先行側と同様、後追い側も引いてきたカードと手札のどれか1枚を交換することができます。評価点を獲得できなかった場合には、代わりにライフをひとつ失います。
純:ライフってなんですか?
加奈子:ライフとは、走り屋の技量を端的に表した数字です。基本的には、走り屋ランクと同じ数字となります。もちろん、公道バトルと同じく、地元によるプラス修正を受けます。
純:了解です。
加奈子:この遣り取りを後追い側のライフが0未満になるまで繰り返します。なお走り屋ランクが③のキャラクターは、1回目で自動的にライフが0未満になったものと判定されます。
純:なるほど。そしてその次に、順番を入れ替えて同じことをやるわけですね?
加奈子:そのとおり。こうした一連の遣り取りでより多くの評価点を獲得した側が、ドリフトバトル:追走における勝者となるわけです。なお、対象となるクルマの性能が丸数字、つまりマイナスの値であった場合、先行側なら後追い側に、後追い側なら先行側に、その分の手札が追加して渡されます。
純:単独で走る場合はどうすればいいんですか?
加奈子:単独で走る場合は、ドリフトバトル:単走のルールに従います。ドリフトバトル:単走は、先行側のキャラクターが存在しないこと、つまり先行側にカードの交換がないこと以外、ドリフトバトル:追走と同じように判定します。なお追走・単走どちらのケースにおいても、ジョーカーのカードは数字を持たない無効カードとして扱います。
純:つまり先行側のカードがジョーカーだった場合には、後追い側が自動的に得点。後追い側のカードがジョーカーだった場合には、後追い側が自動的にライフを失う形になるわけですね。あれ? どっちもジョーカーだった時にはどうなるんでしょ?
加奈子:その場合は、後追い側が自動的にライフを失う形となります。あと、ドリフトバトルでは以下のバトルスタイルを使用することができます。
●ジャガーノート
カードの数字を+1することができる。
●スーパーノヴァ
ラウンドの開始直前に宣言することで、その回に獲得できる評価点が3ポイントになる。獲得に失敗した場合、その回に失うライフが3となる。
●ロードダンサー
地元が「自動車競技・ドリフト」の場合にのみ、ライフの数を+3することができる。
●バルバロイ
評価点の獲得に成功した次のラウンドは、獲得できる評価点を2ポイントにすることができる。
●セントーア
ドリフトバトル:追走での先行の際、手札の枚数を+3することができる。
●スピードマスター
地元が「自動車競技・ドリフト」の場合にのみ、任意のラウンドの開始時点で3枚までの手札をヤマのカードと交換することができる。
●マッドネス
ドリフトバトル:追走での後追いの際、先行側が交換しようと試みた手札を、相手の意思にかかわらずランダムに選択することができる。
●ファントム
獲得した評価点を自ら-1することで、減少したライフを1ポイント回復させることができる。すでに獲得している評価点が0以下の場合には、この能力を使用することはできない。
●インドラ
ドリフトバトル:追走での後追いの際、先行側がヤマからカードを引いてくる前に使用するカードを手札から表にして出すことで、そのラウンドで獲得できる評価点を2ポイントとすることができる。この場合、自分の手番になってもヤマからカードは引いてこない。減少した手札の分は、改めてヤマからカードが補充される。
●グングニル
手札が配分された際、そのうちの1枚を公開することができる。公開されたカードは、Kのカードと同じものとして扱う。公開したカードを使用する時は、ヤマからカードを引いてくる前にその旨を宣言しておかなくてはならない。
さらに新しく、次のバトルスタイルを追加します。
●イリュージョン
ドリフトバトル:追走での後追いの際、またはドリフトバトル:単走の際、ヤマからカードを引く直前に「魅せる走り」を宣言することができる。宣言したラウンドで評価点を獲得できた場合、改めてヤマからカードを1枚引く。そのカードの数字が目標値以上であったなら、獲得した評価点をさらに+1することができる。引いてきたカードは、どちらも手札と交換できる。
●リーガルハイ
ラウンドの開始直前、自主的にライフを-1することで「リーガルハイ」を宣言することができる。「リーガルハイ」を宣言した場合、カードの数字を+2することができる。この修正は、評価点を獲得できなかったラウンドが発生するまで継続する。またドリフトバトル:追走における先行の場合、後追い側に得点されるまでの間、カードの数字を+2することができる。
●ドリフトマイスター
評価点を獲得できなかったラウンドであっても、目標値となったカードと自分の使用したカードの色が同色であったなら、ライフの数字が減少しない。
●ジェットストリーム
評価点を獲得できたラウンドが連続した場合、ラウンドごとの獲得ポイントが以下のようにアップする。
2連続目:2
3連続目:3
4連続目:4
5連続目:5
6連続目以降の各ラウンド:6
●コンコルド
団体戦(後述)で先導を務める際、チーム全員のカードが同色であったなら、減少したライフを1ポイント回復させることができる。
●バリスタ
ドリフトバトル:追走の際、相手側の手札を3枚まで、ランダムに引いてヤマに返すことができる。相手側の手札が3枚に満たなかった場合は、足りなかった分のカードをヤマから引いてきて自分の手札に加えること。
●アルルカン
ドリフトバトル:追走での後追いの際、またはドリフトバトル:単走の際、ヤマからカードを引く直前に「受ける走り」を宣言することができる。宣言したラウンドで評価点を獲得できた場合、改めてヤマからカードを1枚引く。そのカードの数字が目標値以上であったなら、減少したライフを1ポイント回復させることができる。引いてきたカードは、どちらも手札と交換できる。
●クアドリガ
団体戦(後述)で後続を含む全員が「クアドリガ」のバトルスタイルを持っている場合、全員のカードが同色であったなら、獲得できる評価点が2倍になる。
●レモラ
団体戦で後続を務める際、カードの数値を+2することができる。
●スワスチカ
ドリフトバトル:単走の際、カードの数値を+2することができる。
●ダイヤモンドカッター
ドリフトバトル:追走での後追いの際、またはドリフトバトル:単走の際、自分の使用したカードの種類がダイヤであった場合、評価点の合計値が+1される。
●ブラザーフッド
団体戦(後述)で後続を含む全員が「ブラザーフッド」のバトルスタイルを持っている場合、後続の人数×2ポイントが獲得できる評価点に追加される。
なおセッティングで「ドリフト」を選択できるのは駆動方式FRのクルマのみとします。また「ドリフト」は、競技そのものを地元として設定することが可能です。その場合は地元の欄に「自動車競技・ドリフト」と記載してください。
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