リプレイ:走り屋チームSNK・第十七話

GM:劇的な逆転勝利だったな。


亮平:要するに戦い方ひとつってところですね。序盤に強いカードをストックしておけば、弱いカードを出した時でも自動的勝利に持ち込めるんで、相手次第じゃないですか? ただ、元データが強いキャラを相手にした時、リードをひっくり返せるかどうかは疑問ですけど。


GM:うん。今後やばいようなら少しだけ強化してみる。


亮平:サンクスです。


GM:では皆の衆。君たち「SNK」は見事「スティンガー」を撃ち破った。おめでとう!


栄吉:口ほどにもない奴らだったわ。


GM:おまえが言うと説得力ハンパないな。だがその説得力に免じて、この界隈の走り屋には「青田の下り最速はケーキ屋の『X4』だ」という評判があることにしよう。


栄吉:ケーキ屋?


GM:おお、言うの忘れておったわ。君の実家はケーキ屋で、その「X4」は商用車だ。車体側面には、「小清水ケーキ店(自家用)」という表示が付いている。


栄吉:なんと! 我が家はケーキ屋であったか!


GM:君自身はニートだがね。さて、バトルを終えた君たちは、馴染みのファミレスでお腹を膨らませることにした。エレノアの分は亮平が払ってね。


亮平:当然でござる。


GM:では全員、「財布」の数字で行為判定を行ってくれ。ひとりあたりの食事代は、ドリンクバー込みで千五百としておこう。


亮平:自分の場合は三千円ですね。振るまでもなく成功。


偏屈:我が輩も成功じゃ!


栄吉:じー……


亮平:……


偏屈:どうした栄吉。注文はせぬのか?


栄吉:じー……


偏屈:この貧乏人が! やむを得んから、我が輩がおごってやろう!


亮平:貸しにしとけば?


偏屈:このクソニートが金など返せるわけがない。恵んでやろう。這いつくばって受けとれい! チャリーン!


栄吉:ゲヘッゲヘッ。お坊さま、ありがとうごぜえますだ。


偏屈:うむ! これに懲りて、今後悪行に手を染めるではないぞ!


亮平:エレノアに言う。エレノア、あんな大人になっちゃ駄目だぞ。

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