峠の走り屋ＴＲＰＧ「ミッドナイトウルブス」ベーシックルール ver1.75

公道バトル

加奈子：さて、いよいよ本作の目玉、公道バトルのルールです。

純：バトらないと「走り屋ＲＰＧ」の名前が泣くわ！

加奈子：それはそれでちょっと悲しいと思うのですけど……とにかく、公道バトルのルールが本作のメインであることに変わりはありません。でも、でも、でも──

純：その場合、あたしたちの出番ってないのよね……残念ながら。

加奈子：なので、特別に壬生さんと芹沢さんをお呼びしておきました。今回はおふたりのキャラクター・データを使って公道バトルのルールを説明します。

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名前：壬生　翔一郎

性別：男性

誕生日：１９８０年２月１７日

タイプ：才能

ランク：８

背丈：１８０前半

体型：

容貌：平凡

財布：５／６

職業：市役所職員

地元：葦原県・八神街道／チーム・ミッドナイトウルブス

特記：

●個人能力値

身体：７　知性：９　人格：８

●一般技能

運動：１　教養：１　推理：２　家事：②

●専門技能

機械：１　欺瞞：１

●バトルスタイル

オーバーロード

●車両データ（その１）

ＢＥ-５　レガシィＢ４（ＡＴ）

チューニングレベル：Ⅲ

セッティング：ストリート

駆動方式：４ＷＤ

車両クラス：Ｈ

速度：６　馬力：６　旋回：③

●車両データ（その２）

ＧＲＢ　インプレッサＷＲＸ

チューニングレベル：Ⅲ

セッティング：ストリート

駆動方式：４ＷＤ

車両クラス：Ｈ

速度：７　馬力：９　旋回：０

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純：ランク８。さすがは壬生さんって言ったところね。

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名前：芹沢　聡

性別：男性

誕生日：１９９０年９月２日

タイプ：努力

ランク：５

背丈：１７０半ば

体型：

容貌：平凡

財布：２／０

職業：給油所スタッフ

地元：静岡県・富士スピードウェイ／（チーム・ミッドナイトウルブス）

特記：

●個人能力値

身体：８　知性：６　人格：７

●一般技能

威圧：２　教養：①　家事：①

●専門技能

格闘：１　機械：１

●バトルスタイル

ジャガーノート

●車両データ（その１）

ＫＡＩＳＥＲ　ＲＸ-７／改

チューニングレベル：Ⅳ（Ｓ）

セッティング：サーキット

駆動方式：ＦＲ

車両クラス：Ｍ

速度：９　馬力：７　旋回：１

●車両データ（その２）

ＳＸＥ-１０　アルテッツァ

チューニングレベル：Ⅰ（Ｓ）

セッティング：ストリート

駆動方式：ＦＲ

車両クラス：Ｍ

速度：４　馬力：２　旋回：①

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純：あれれ、クルマのデータがふたつあるわよ。

加奈子：あれ、もとわたしのアルテよ。あのひと、いまチーム（カイザー）を抜けて、地元のガソリンスタンドで働いてるから。前に乗ってたあのセブンはもう手放してて、「いちから自分を磨くんだ」って新しく自（・）分（・）の（・）お（・）金（・）でクルマを買ったの。わたしは、そのお手伝いをしただけ。近いうち八神街道に連れてくるから、その時はよろしくね。

純：先輩がそう言うならあたしはいいけど、リンがどう言うか──…

加奈子：大丈夫よ。わたしがちゃんと説明するから。さて、今回のバトルでは、原作小説第二章での状況に準じます。要するに、壬生さんは「レガシィＢ４」、芹沢さんは「ＲＸ-７」が愛車ということです。

純：じゃあ、公道バトルの基本ルールを説明するわね。

加奈子：公道バトルは、おたがい五枚ずつ配られたトランプのカードのうち、好きな１枚を出し合いながら進めていきます。同時に出されたカードの数字が大きいほうが勝ちで、相手の分と自分の分、２枚のカードを点数として受け取ります。これを繰り返して、点数の累計が３００点に到達したほう、または１５０点の優勢を得たほうがバトルの勝利者ということになります。なお、出されたカードの数字が同じだった場合、引き分けとみなしてどちらの点数にもならず、カードはヤマに返します。

純：ジョーカーはどうするの？

加奈子：ジョーカーが出された場合、相手の出したカードがなんであっても、引き分けになったものとみなします。カードの出し合いが五回続くと手持ちのカードがなくなるはずなので、ヤマから五枚ずつ補充します。

純：クルマの性能はどう使うの？

加奈子：クルマの性能は、単純に数字の大きいほうが出したカードの数字に＋１することで表します。どの数字を使うのかは、毎回ヤマのカードを１枚めくり、それがハートであれば前回と同じものを、ダイヤであれば「速度」を、クラブであれば「馬力」を、スペードであれば「旋回」を比べ合います。また、最初に比べる性能は、必ず「馬力」とします。ジョーカーであった場合は、新たに手札を配りなおして場を仕切り直します。また、比べる性能の差が３以上あった場合、勝敗引き分けにかかわらず、性能値に勝る側が自分の出したカードの数字を総合得点に加えられます。この効果を「圧倒的優勢」と呼びます。圧倒的優勢は性能差が３あるごとに発生するので、性能差が６ある場合は加えられる数字が２倍に、９ある場合は３倍になります。

純：同じ数字を出した時の引き分けは、修正後の数字を使うの？　それとも、修正前の数字？

加奈子：修正後の数字を使います。あ、そうそう。引き分けと言えば、ランクの大きいほうのキャラクターは、お互いの出したカードの数字がランク差以内だった場合、引き分けにすることができます。この時は、修正前の数字を見ます。

純：壬生さんだったら芹沢の出したカード±３の数字であれば引き分けにできるってことね。

加奈子：公道バトルの基本ルールはこれだけです。

純：えっ、これだけ？　バトルスタイルって能力はなんなのよ？

加奈子：バトルスタイルは基本ルールじゃなくって特別ルールになります。

純：特別ルール？

加奈子：ええ、そうよ。バトルスタイルは、それぞれ基本ルールを越えた特別ルールで表されます。バトルスタイルには次の種類があります。

●オーバーロード

　カードを出す時、相手の出したカードを見てから自分のカードを出せる。

●クルセイダー

　カードを出す直前に、自分のカードを１枚、相手のカードと取り替えることができる。相手から取るカードはランダムに決めること。

●ジャガーノート

　自分の出したカードの数字を＋１することができる。

●スーパーノヴァ

　能力の使用を宣言した場合、カードの得点が３倍となる。負けた場合、相手側への得点も３倍となることに注意。

●レインメーカー

　カードの出し合いで結果を出したあと、自分の出したカードを自分の手札と交換することができる。ただし、交換するカードは色（赤か黒か）が一緒であるか、相手の出したカードの数字より大きい数字のカードでなくてはならない。得点は交換後のカードで算出する。

●アイスバーグ

　カードの最大手持ち枚数が７枚となる。始めに配られるカードも７枚となる。カードの補充は５枚使用した時点で行う。その場合、使用しなかったカードは場に戻されることなく捨てられる。

●グラディウス

　カードの出し合いに勝った場合、相手の出したカードの数字が追加得点となる。

●チャンピオン

　自分の出したカードと相手の出したカードの色（赤か黒か）が同じだったなら引き分けになる。能力の使用はカードを出す前に宣言すること。

●ワイズマン

　カードを出す前に、相手の持っているカードを全部見ることができる。

●サイクロン

　負けた場合、相手の出したカードを自分の手札と交換できる。ただし、交換するカードの色（赤か黒か）は一緒でなくてはならない。得点は交換前のカードで算出する。

●カミカゼ

　カードを表にする前に自分から敗北を宣言することができる。宣言した場合、手持ちのカードを最大二枚、相手の手札と交換することができる。ゼロヨンバトル・ゼロヨンタイムアタック（後述）の際、走り屋ランクが＋１される。

純：うわぁ、とんでもないのばっかりね。

加奈子：これら特別ルールと基本ルールが対立した場合、特別ルールのほうを優先するようにしてくださいね。次回は、壬生さんと芹沢さんのデータを使ったリプレイバトルを掲載します。

純：楽しみ～