産業レビュー(2年生編)

 僕は、利之と夜叉節さんと一緒に産業レビューをすることになった。

 産業レビューの内容なんだけど、サービス業や小売業の仕分けなんだ。場所は衆議院の委員会室を使うんだよ。

 最初は、清掃です。特に学校の清掃はしなくてもいいんじゃないかということです。つまり、学校の清掃は教育の一環として生徒がやればいいのではないかということです。

業者「私共の仕事が減るじゃないか」

僕達「学校は学生が清掃することが常識です」

 そうです。学校の清掃は学生がやればいいのです。教育の一環ですからそれを奪うのは許されないんです。

 それ以外はいいんですけど。

業者「今の子がすると思うか?」

僕達「学校でやらない人は、社会人になってもやらないと思いますが」

業者「今の人数を減らすことになるが」

僕達「そんなに気にする程仕事が減ることはない」

 ということで、学校清掃は学生がすることに落ち着いた。

 次は、お風呂屋です。スーパー銭湯をします。

 街中に風呂屋があるのに、スーパー銭湯がある意味あるのかな?

僕「町中の銭湯がなくなっている状況を把握していますか」

業者「勿論、把握しています」

僕「ならば、何故に地元のお客様を増やそうとするんですか」

 そう、銭湯がなくなっている原因は風呂がある家が増えたっていうこともあるんですけど(こっちが主原因)、スーパー銭湯とお客の取り合いもあるんじゃないかな?

僕「もともとスーパー銭湯って観光客相手にしていたのでは?」

業者「それだけでは経営できない」

 いろいろと質疑があって、結論は

僕「地域の銭湯を潰さない範囲での営業活動に留めること」

と、なった。

 次は小売業です。小売業では、何を対象にするかというと、機械を対象にするんです。セルフレジを対象とする。後は、大規模小売店に対する規制を強化する方向で。

僕「大規模な小売店がこれ以上商店街を潰すのを許さない方向でします」

業者「我々が商店街を減らすことはない。努力が足りないんだ」

僕「何を言っているんですか?生活に直結しない店が安値で競争を仕掛けて、生活の為に商売している人のお店を潰しているのは明らかなんですよ?」

 そうしたやりとりがあって、大規模小売業の立地規制を強化することになった。

 次は、レジの仕分けです。

僕達「レジのうち、セルフレジの割合は?」

中小業者「ありません」

大手「1割以上あるが、無いと人件費が高くなる」

 やはり、大手がそんな考えでいたんだね。ならば、言えることは1つだね。

僕達「セルフレジを撤去しなさい。もし、撤去しないなら破壊活動防止法に基づき、処罰します」

 時間はまだあるね。鉄道もやろうかな?

夜叉節さん「鉄道もやろうね」

僕と利之「賛成」

 やはり、自動改札だよね。後、無人駅を無くそう。

僕達「自動改札を無くしましょう」

鉄道会社「コストの問題です」

僕達「今から電気代が高くなるんだよ」

鉄道会社「高くなってから考えよう」

僕達「今から考えて下さい。後、無人駅のことですけど、解消にボランティア駅員を置けばいいと思います」

鉄道会社「言いたいことはわかった。検討させていただく」

それで終った。

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