緑の総会

 僕達は、生徒会の解散権限の変更を御願いする為に、会派拘束の為に集められた。

 代表は、生徒会の解散権限を多数派を形成した会派の代表にするという意見です。 自分の権限を伸ばすつもりらしいんです。今、その権限を持っているのは校長です。

 実社会の国会解散権限は、総理大臣にあり、総理大臣は国会議員の中から選ばれる。慣習では、与党の第一党の代表が総理大臣になるから、それを生徒会に持ち込む狙いなんだって。

 生徒会と国会は違って当然なんだけど……

総理に解散権があるからね。総理と同じような権限を代表が持ちたいって感じでした。

 その日、会派拘束(校長への陳情署名をさせられた)した。

 僕と利之は総会を終えると夜叉節さんと一緒にレストランに夕食を食べに行った。

 僕は何も注文してないけど、お子さまランチが出てきた。利之はハンバーグ定食、夜叉節さんは、淑女定食でした。

 僕のはおいしかった。だけど、与党定食ってものがある。一度食べてみたいな。

 僕達は、次の日の朝に与党定食を三人分予約して、家路についた。


 次の日の朝、僕達は与党定食を食べに行った。

「こちらが与党定食です」

 僕達の前に置かれた定食を見る。普通のご飯と味噌汁(赤味噌と白味噌の合わせ味噌)、玉子焼きに海苔、そして、僕の前だけに玩具がある。

「与党定食、おいしいね」

 僕はにっこりとそう言って、夜叉節さんと利之の方を向いた。

「ほんとね」

 夜叉節さんは、また食べにきたいって付け加えた。

「これ程おいしいとは」

 利之は感激している。僕ばかり玩具をもらうのは悪い気がするので、近くにいた子にあげた。すごく喜んでくれた。嬉しくなった。その日の学校は楽しい気分でした。

 例の件なんだけど、簡単に了解されたんだって。

 お昼は、幹事長の三人に加え、防衛大臣がいます。防衛大臣が一番豪華な弁当を持っている。亀井防衛大臣は防衛省の人間に作らせたらしく、ワイルドなおかずです。

 一方、僕のお弁当はタコウインナーや猫の絵になっているおかずの配置した可愛らしいものです。姉さんが作ったんだけどね。夜叉節さんと利之のは大人の弁当に見えちゃう。

 僕だけが幼稚園児の弁当に見えちゃうのは事実です。クラスの女子が、僕の弁当を見てから僕はショタ幹(幼い幹事長)という渾名で夜叉節さん、亀井さん以外の女子から付けられました。しかも、他のクラスにも拡がり、校内で僕をショタ幹と呼ばないのは亀井さん、夜叉節さんと男子だけになってしまいました。

 僕は下級生女子にまで幼児の扱いをされている。


 そんな次の日、下級生に僕と同じような顔の子と会った。僕達は、直ぐに打ち解けて友達になった。

 こんな状況を石部さんが黙って見ている筈もなく……僕達を引き裂く為に友達を犯したらしく、次の日から来なくなった。利之にそれを話し、夜叉節さんにも話しました。同じ悩みを持っている友達が初めて出来たのに、転校して行ったんだ。利之と夜叉節さんは、石部さんを退学に追い込んでくれた。権力を使ってだけどね。

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