植生遷移

 生態学の基本的な理論としての遷移の授業を受けています。

「おい、足利、遷移の2方向を述べよ」

「はい、進行と退行です。」

「うむ。では、虹、進行の中の方向を述べよ!!」

「順行と偏向です。」

「宜しい、2人共」

 予習してきたから楽勝です。

「進行の系列には、何次あるか?」

「3次」

「4次」

「1次」

「2次」

 色々出るな……

「2次が正解だ。説明をするぞ。まず、1次遷移は、裸地(何も生えていない土地)から始まる遷移を言う。2次遷移は、元々、植生(極相とは限らない)があった土地から始まる遷移を言う。」

 へぇーそうなんだ!

「因みに、進行遷移には、湖・海・池等から始まる湿性遷移、完全な陸地の裸地から始まる乾性遷移がある。ここはテストにだすぞ」

 なるほど、遷移って奥が深いんだね。

「これは、基本だ。」

 えっ?これで基本ですか?応用はもっと難しいってこと。気を引き締めてかからなきゃ……

「明日はこの遷移を理解した上で、自然の緑を復元する方法論について講義する」


 そして、次の日……

 パイオニア(先駆種)から途中相種、極相種に行く流れやその種の復習から授業は始まり……

「それでは、自然の復元をする方法論を今日は行う。」

 早い話が、先駆樹種(木:例:ネム、ヤシャブシ等)から種蒔きによる自然の回復力の手伝いの方法論で、日本国内で緑化をするという講義だった。外国の砂漠緑化等は高校生には難しいとも・・・

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