東京トンネルマニア

やきゅうおおかみ

第1話

51で転職してタクシードライバーになった。周りはジジイばかり若手はいない業界。

先が無いというか、これからの日本の先か。

入って一ヵ月で天職だと悟った。

二種免許最短(合宿)で取得。

一回は落ちんじゃね?

と言われた地理試験も一発合格。

51のスーパールーキーの登場だ。

楽ショー気分でタクシードライバーになったスーパールーキーは、ドラゴン五重の塔で言うところの一番下、昼遅からスタートした。昼遅は、朝起きれない売上が低い奴らが多いダメダメのマイナーリーグだ。新人は規則で最低でも二週間は昼の時間帯を経験して、仕事の慣れやある程度の売上の確保を上が認めたら、晴れて夜のメジャーリーグに移籍出来る。勿論、自分で望んで昼に留まる奴もいるが、そんな奴は売上の低いローライフで良いやと思ってる奴か、年金老人か、どちらかだ。そんなマイナーリーグの中にもトップはいる。昼のトップドライバーの月の売上は、80万超。25日出勤で1日平均¥32,000。トップ3は不動で、以下70万代が10人くらい、並の60万代が一番多く、それ以下の50万代は新人の初月か年金組かやる気の無いクソだ。

スーパールーキーには家族がいる為、月手取り30以上を家に入れる使命があった。昼でトップドライバーの仲間入りすれば、ミッションクリアなので、それも有りかな?と思った。とは言え、天職でも初月から80に到達するか?分からない。とりあえず、走り出すしかない。

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