2-4

男の全ての語りが終える

そして、男は女に感謝した


「ありがとう、あなたの命そのものが、俺には地球の宝物だと思うんです」


女は泣いた。。男はもう一度 涙を拭ってあげた


「ありがとう。。これで、嬉しいままで逝ける

最後まで、迷惑だと思ってたから。。

。。これで、終わるのは嫌だった。。憎しみに似た感情が残りそうで嫌だった。。」


女は男に時間を掛けて伝える

自分の考えと最後の優しい気持を語った



「自分の命の無意味さと事実が、同じだけ意味のある様に思えた事が嬉しい。。

他人がここまで悟ってくれたのは初めてよ。。嬉しいわぁ」


「今の人類ですけど、世の中には三種、大きく分けて居るんだと思うんです」


男は独り言の様に話す

女の命が尽きるのが近付いてきているからだった


「1人はあなたの様な善悪を知る綺麗な人

次に、善悪を知りながらも毒性の強い生き物

最後に、俺みたいにただの傍観者」



「そう。。なの?」


既に、助動詞すら組み込めないくらい

弱り切った命。。。


だからこそ、男は話す

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