2-1

「そうかな?確かに何かする事で助けになる事もある

けれど、最後まで生きる事が力になる事もあるよ」


男は心で声にせずに語る


働いて、金を稼せいで、生活をする人間が悪質だったら意味が無いからだ

自分の事ばかり、そればかりで なぁなぁにしてると

人は怖いくらいに毒化が進む


「あなたは、一億円を手にしたら何をする」


女は目を瞑った

数秒後、考えを口にした


「素直にいうと。。私は自分の為に使う、それと同じ以上に自分以外の為に使う」


女の答えに男は

一息吐いた


「悪い人間はね、まず、自分の為に使うんだよ」


女が落ち込む。。


男は悪い人間の説明をする

「自分の為に贅沢して、世間体でほんの少しの人助けをし

0にするんだ、それを自分の善良枠に繋ぎとめて

今度はそれよりも多く 贅と悪と限りを尽くす

そうなるともう止まらない」


男が口にすればするほど女の目は虚ろになる


けれど、男は女に笑顔を向けていた



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