1-3
男の語りに
生気の弱った顔が更に曇った
それでも奇麗な人間である人の話が気に留まり
コクリと顎を下に動かし続きを求める
男は彼女の頷きを確認しながら、時折、休憩も挟みながら
長い語りを続けた
「全部が善良な人なんていない、みんな嫌な所も持ってるし
そして、それが個人の理性のバランスを保つ
だから、優しい言動が生まれるんだろうと思う
でもね、きっと今を生きてる大半の人は
嫌な部分に心が犯されてる
。。。だからね。。」
男がもう一度、女の手を握り
目線を同じ位置にして話しかける
「あなたみたいに、今が辛いながら
人に対して希望を抱ける人、自分も何かをしたい
そう思える心が、体の半分以上の優しさで
世界を平和に出来ると思うよ
そうゆう人間が嫌な事をしながらも
それでも最後は心を綺麗に保てるんだから
そうやってれば地球も救われる」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます