1-2
その理屈を問う女
「例えば?私は、綺麗じゃないけれど…」
男は手をそっとベッドに降ろして
スケッチに絵を描いている
地球の全体と、黒いモヤの様な物と、白いモヤと海だった
男は彼女にその絵を見せながら
語り出した
「俺はね、心が綺麗な人は世の中もキレイに出来ると思ってるから
いつの間にか、地球からしたら俺たち人間は毒になってしまったけど
それも、時代が変化し、改変がある度に強くなってく」
女が顎を引いたのを確認して
続きを話す
「けど、全員がそうじゃ無い、心が綺麗な人も確かにいた」
男がそう言いながら、分かりやすい様に、黒いモヤを悪、白が善だと指で説明する
「だけど、すっかり黒ずんでしまったけどね」
お互いに 悲しい念が表情に残った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます