「想う落伍者」

煩先生

 

不細工が祟る

愚鈍な道化は

星座の灯光で

初恋を点ける


指環は疲弊し

孤独に鈍って

一途な遊宴を

宇宙で演じる


美意識が篭る

無骨な詩人は

胎児の淫蕩で

口癖を埋める


林檎は背理し

数多に実って

浮気な憧憬を

子宮で詠じる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「想う落伍者」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ