19.身代わり

 

 冷たく冴え冴えとした満月を見上げながら、シーリーンは、久しぶりの外の世界を感じていた。風が冷たいので、かけられたケープを抱え込むようにしながらも、彼女の瞳はきらめいているようだった。

「しかし、よいのですか。他の連中を一緒にとも思ったのですが……」

 今日は、ゼダといるときとは違い、かっちりした服装をしているザフは、貴族か富豪の、上品な側近といったように見えた。

「はい。ザフさんについてきていただけるだけでも、充分ご迷惑なのに、これ以上ご迷惑をおかけするわけには参りません」

 ザフは、それなら仕方がない。と思う。シーリーンをあまり気遣わせる方がよくないだろう。少しの時間だし、自分が守っていれば、まさかうわさの、例の通り魔にも会うまい。

 歓楽街の大通り。だが、こちらは、どちらかというと上品な客しか来ない歓楽街の表の方だった。だから、それほどたちの悪い人間もいない。

「ここなら、時々坊ちゃんが通っていると思いますし、会えるかもしれませんね」

「まあ、ザフさん」

 ザフが、シーリーンの本音を言い当てたようにそんなことを言うものだから、彼女は頬を赤らめてわずかに目を伏せた。

 ザフはふと気づいたようにいった。

「ああ、そうだ。この周りの店に、少々聞いて見ましょう。坊ちゃんが立ち寄っていたら、きっと亭主が覚えていると思いますし」

「ありがとう。ザフさん。では、わたし、こちらで待っています」

 シーリーンは、にこりと微笑んでいった。ザフは、ええ、では、といって進みかけ、一度振り返った。

「シーリーン様。どこにも行かず、こちらでお待ちくださいね」

「はい」

 うなずく彼女をみて、ザフはようやく安心したように、足を進めて近くの店に入っていった。

 シーリーンは、夜の街の片隅で、一人、ふっと息をつく。本当に、久しぶりの外の世界だった。恐いことも多いし、自分は外で自由に生きられるほど強くないのはわかっている。けれども、シーリーンにも、高楼でいつも眺めている外の世界は、どこか眩く映るものだった。

 もしかしたら、シーリーンには、外の世界を自由に闊歩しているゼダに憧れを抱いているのかもしれなかった。彼にも、きっと表に出さないだけで、何かに縛られていることもあるかもしれないが、それでも、その中で目いっぱい好き勝手やっている気がするからだ。多分、そういうところが魅力的で、そういう彼が自分を気にかけてくれるのが、恐れ多い気がするのかもしれない。

「あ」

 シーリーンは、ふと口を押さえた。先ほど、曲がり角の暗がりに、赤い上着が消えた気がした。シーリーンは、自分でも知らないうちに駆け出していた。

 た、と、暗い路地裏に駆け込んで、シーリーンは,すぐに立ち止まった。先ほどゼダだと思った影は、今はどこにも見えなかった。シーリーンは、ため息をついて、あがった息を整える。弱い体には、少し走っただけでも、きびしいものだ。

 ゼダがいないのは仕方がない。まだ会えるときもあるかもしれない。シーリーンは、そう思い直し、再び大通りに出ようと、ちらりと後ろを振り返った。誰か、男の影が向こうにあった。

 シーリーンは、心配して自分を探しに来たザフだと確信した。

「ごめんなさい。今戻ろうとしたところなの」

 ザフは、しかし答えない。ゆっくりと、こちらに歩み寄ってくる。シーリーンは、相手に声が聞こえないのかとおもい、もう一度言い直す。

「ザフさん、ごめんなさい。ゼダ様を見かけた気がして……」

 相手は、それでも答えない。何か変だ。そう思ったが、シーリーンは、まだ相手を疑うまでいたらなかった。

「ザフさん? どうしたの?」

 だが、相手は答えない。シーリーンは、ようやく不気味さを感じて後ずさった。

「だ、誰……!」

 相手は足音を立てながら忍び寄ってくる。シーリーンは、袖を掴みながら身をすくませた。そして、その瞳に、刃物の光が入り、彼女はその男がどういう男であるのか、瞬時に理解した。

 慌てて彼女は、きびすを返した。路地裏に向かって走る。その後を、冷たい足音が追ってくる。暗い不案内な道は、シーリーンにとって、まるでどろどろした黒い靄の中のようで、それだけでも恐かった。だが、後ろから迫る足音の方が、確実な死のにおいを漂わせて、もっと恐ろしいものだった。

 息苦しい。胸を押さえながら、シーリーンは、もつれそうになる足をそのまま進める。その前を、ふと薄い水色の薄絹がふわりとよぎった気がした。シーリーンは、それを見ると同時に、その場に倒れこむ。

「……どうしたの?」

 薄い水色の薄絹は、女の着物だ。シーリーンは、ゆれる視界の中で、その薄絹を着た若い娘が、こちらを覗き込むのを理解した。自分とそれほど年齢が違うとは思えないが、相手の方がぐっと大人びた印象があった。

 無表情な娘は、それでもいくらか心配そうな様子を見せながら、彼女を抱き起こす。

「あなた。大丈夫?」

「すみません……。わたし……」

 飛び込んできた女性の袖にすがるシーリーンは、荒い息のまま、真っ青な顔におびえの色を浮かべていた。

 無表情な女、つまり、リーフィは、彼女の様子に異変を感じた。

「追われているの?」

 シーリーンが、うなずく前に、彼女はシーリーンの走ってきた方を見やった。そして、そこに、つけてくる誰かの存在を知った。とっさにリーフィは、懐に隠してある短剣をにぎりしめ、シーリーンにささやいた。

「あなたは、早く逃げなさい。後は私が何とかするわ」

「で、でも、あなたは……」

 思わぬ言葉に心配そうになる彼女に、シーリーンは、そっと言った。

「大丈夫。うまくやるわ。だから、そちらに。このまままっすぐに行くと大通りに出るわよ」

 さあ、早く、とリーフィが強く促す。その声に押されて、彼女は思わず再び進みだす。

「あ、ありがとう。……お、お気をつけて!」

「ええ」

 シーリーンが、走り出したのを見て、リーフィはすばやく立ち上がる。向こうから彼女を尾行してきていた男は、シーリーンの速度が落ちたのにあわせて、走らずに歩いてこちらにきていた。

 リーフィは、そのまま走り出す。闇の中では、きっと彼女の姿とシーリーンの姿の見分けがつかないだろう。




 

 今日は、少し不自然だった。あれほど事件続きなのに、役人の目を感じない。以前は、少し歩いただけで、すぐに彼らの影を感じることができたのに、今夜は、「張ってない」らしいのだ。

「あきらめたか、目星がついたかどっちかだろうがな」

 ゼダは、そうつぶやいた。いくらなんでも諦めたということはないだろう。さすがに、彼らは国王の配下なのだから、早々簡単に敗北宣言をするわけにはいかない。となると、目星がついたというのが正解かもしれない。その目星のついた人間の周辺に、部下を配置しているから、街に散開していた役人たちの数が少なく見えているのだろう。

 ゼダは、というと、例によって少々花街をふらりと大周りしてくるつもりだった。ザフに見つかると、あれこれうるさいが、シーリーンのことは少々気になる。あれのことだから、むやみに心配していそうな気がするので、一応顔ぐらい見せておこう、というゼダにしては殊勝な気持ちになったのだった。

 ゼダにとって、シーリーンは、ちょっと心配な娘を預かっているぐらいの心境なので、時々陰ながらでも様子をみてあげないと、という気持ちがあった。実際、ゼダとシーリーンの関係は、恋人といえるようなものでもないし、それどころか、遊びにもならないようなものだ。ゼダが一方的に面倒を見ているだけに近い。

 ゼダは、他人には気まぐれをきどっているようで、しかし、その態度はかつての彼と少々違うようなところがあるのも事実である。一番それに敏感に気づいているのは、腹心のザフに違いなく、ゼダ自身はあまり気づいていないのかもしれない。

「それにしても」

 と、ゼダは、やや明るすぎる月を見上げながらつぶやいた。

「オレもいちいち親切だよなあ。あの三白眼に情報くれてやって……」

 そもそも、ゼダの行動は、すべてが気まぐれといえば気まぐれで、今回の事件にかかわったのは、一番最初に自分が疑われたことからだった。けれども、別にシャーに情報をやることはないのである。そもそも、シャーとは、もともと敵同士のようなものだし、義理を立てる必要などない。

 シーリーンのこともそうだが、ゼダが少しだけ変わりつつあるのは、シャーとかかわってからかもしれない。だが、それについて気づいているのは、やっぱりザフだけなのかもしれなかった。

「ま、大体のことはあいつとあの黒服がどうにかしてくれるだろうし、オレは後から高みの見物なり……」

 そう自分を納得させるための独り言なのか、そんなことをいいながら、ゼダは歩いていく。ゼダは、あまり大通りは歩かない。一応ザフのほうが、カドゥサの御曹司ということになっているので、ゼダは素の彼でいるときは、あまり自分を見せて歩くことを好まないのだ。そうでもしないと、せっかく普段猫を被っているのが台無しである。

 そういうわけで、ゼダは裏道を歩いていたが、そもそも人がいない今夜。裏道に人気があろうはずもなかった。

 不意に、目の前に、幽霊のようにふわりと薄い色の布が舞った。ゼダは、反射的に身構えるが、相手が彼に害を加えるようなものでないのも、すぐにわかった。薄絹の布は、女の服だ。幽霊のように見えたのは、女がふらつきながらこちらまで歩いてきて、そのままバランスを崩したからである。

 ゼダは、慌てて女の方に駆け寄った。間一髪、彼女が倒れこむ前に、どうにか受け止めることができ、ゼダは彼女を抱え起こした。

「お、おいおい、大丈夫か?」

 そう声をかけて、ゼダは、はっと表情を変えた。そこにいる女性の顔には見覚えがありすぎた。どこかはかなげな印象のある若い娘。もとより顔色はすぐれないが、今は真っ青になっていた。

「シーリーン!」

 ゼダは、軽くシーリーンをゆすり起こすが、彼女はぐったりとしたまま、ゆらゆらと揺られるがままになっている。気絶してしまったのか、返事をする気配がない。息が荒いのは、走ってきたからだけではなさそうだった。真っ青な顔に、健康的でない赤みがさしている。ゼダは、そっと額に触れて、顔色を変えた。

「まずい。熱が上がってきてるんじゃねえか」

 大体、どうしてシーリーンがこんなところにいるのだろう。ゼダは、そう疑問に思ったが、それを解決するどころではなかった。

「なんだかしらねえが、とにかく、はやいところ、休ませねえと」

 ゼダは、そのままシーリーンを抱き上げて立ち上がった。と、向こうの方で足音がする。ゼダは、彼女を抱えたまま、そちらのほうに視線を向けた。黒い闇から二人の男の姿が見えた。

 男たちは、ゼダと、彼が抱えている娘をみたが、特に反応はない。ただ、どちらかというとゼダとシーリーンの様子を好奇の目でみたといったところだった。

「へえ、てめえら、この前ちらっと見かけたな」

 ゼダは、にやりとする。彼の視線に射られて、男たちはびくりとした。

「な、なんだ。お前は……」

「なんだ? おいおい、昨日、オレもあそこにいたんじゃねえか」

 ゼダは、少し目を細めるようにしていった。

「おめえらが、あの黒い丈夫なアブねえ野郎をおいつめた時によ」

「あ! お前は!」

 ようやく思い出したのか、男たちはすぐに腰の剣を抜く。ゼダは、シーリーンを左手中心に抱えるようにしながら、唇だけ不自然に笑わせる。

「二人っきりとは不運だな。でも、おめえらがうろついているってことは、今夜はカディン殿はどうやらちったあ本気みてえだな」

「な、何言ってる」

 男たちは、不気味そうにゼダを見やるが、すぐに気分を切り替え、剣を握りなおした。

「へっ、ここで会ったのが運のつきだな。女を抱えていちゃあ、満足に戦えないぜ」

「そいつはどうかな……。おめえらの腕次第ってところだろう、よ」

 ゼダは、語尾を言い終わるか、終わらないかのうちに、さっとシーリーンを抱えたまま、短剣を抜いた。男たちが飛び掛ってくるが、その前にゼダは短剣を振るっていた。一瞬、男たちの動きが遅れたのが、不運だったかもしれない。ゼダの振るった短剣の柄でしたたか叩かれ、男の一人が伏せる。その間に、ゼダはそれほど動かず、反対側の男の剣をしたから弾き飛ばした。相方の男がやられたのを、ちょうど見てしまっていた男は、思わず防御が遅れたのだった。

 だが、二人とも、それが決定的な衝撃になったわけではない。さっと体勢を整え、後ろずさりながらゼダを見やる。

「今のは挨拶よ。……だが、どうしてもやるというのなら、短剣なんてチャチなもんはつかわねえ」

 ゼダは、短剣を指にはさんでちらちらさせながら、にやりとし、腰に下げてあるあの曲刀の柄を軽く叩いた。金属製の音が、きいんと甲高く響く。それが男たちには随分威圧的にきこえるのは、承知の上だった。

「で、お前たちどうする。本格的にやるのか?」

 低い声でゼダはきく。どちらかというとあどけない顔立ちに、大きな瞳が、これ以上ないほどの挑発の意図を含んで爛々と輝いていた。

「くそっ!」

 少しの後、男たちは、ようやく決めたのか、そのまま駆け出した。応援でも呼びにいったのかもしれない。それとも、今日はゼダなどにかまけていられない理由でもあるのか。ともあれ、どうせ、そんな援軍を待ってやったり、彼らの事情を考慮してやるほど、ゼダはお人よしではない。シーリーンも早く休ませなければならないし、彼らのことは捨て置くことにし、ゼダは闇に消える男たちから目をはずし、ぐったりとしているシーリーンのほうを見やった。

「シーリーンがここまで走るということは、……誰かにおわれていたんだろうが」

 ゼダは、短剣を直して、シーリーンを抱えなおしてつぶやいた。

「だが、あいつらは無反応だったな。……シーリーンを追いかけていたのは、別の人間だ」

 だとしたら、一体誰だろうか。ゼダが、目を細めたとき、不意に下のほうでうめき声がした。そちらを見ると、ちょうど、シーリーンが大きな目をかすかに開くところだった。

「ゼ、ゼダさま……」

 驚いたように瞳を見開き、シーリーンはかすれた声で言った。ゼダは、にっと笑った。

「まったく、無茶をするぜ。お前は、あまり走ったりしちゃいけねえんだから。もうちょっと養生してからな」

「ご、ごめんなさい。ゼダ様……」

「謝ることはないぜ。いいんだよ。……でも、早く戻ってやすまねえとな」

「でも……」

「でも?」

 シーリーンが、やけに心配そうなので、ゼダは眉をひそめて聞いた。

「何か心配なことがあるのかい?」

「……あの人が……」

「あの人……」

「女の人が、助けてくれたんです。……私、誰かに追われて……剣を持った若い男のひと……。私のふりをして、注意をひきつけてくれて……けれど、きっと危ない目に……」

「もしかして、それは……あんまり表情のない若い女か?」

「え、ええ」

 シーリーンはうなずく。

(リーフィだな……)

 シーリーンのいった方向は、そういえば彼女の店につながる方向だ。あそこでリーフィとシャーが分かれたのだから、通りがかっても不思議ではない。おまけに、このあたりで、無表情でそういうことをするような度胸のある若い娘というと限られてくるのだ。

 それにしても、誰に追われてたのかは知らないが、シーリーンが逃げようとするぐらいなのだから、よほど不気味な殺気でも放っていたのだろう。シーリーンは、どちらかというと鈍い方だ。そんな彼女でもすぐにわかるほどだったということは、その男の雰囲気がずば抜けて恐ろしかったということなのだろう。

「シーリーンさま!」

 ふと、聞き覚えのある声がきこえ、慌てた様子で走ってくる青年の姿が見えた。

「よう。久しぶりだな」

「……あ! 坊ちゃん!」

 ザフは、焦った様子で彼の抱えているシーリーンを見やった。そして、その様子をみて、彼はその場にひざまずく。

「坊ちゃん、申し訳ありません。オレが目を離したから……」

 頭を下げるザフを見て、シーリーンが慌てたようにいった。

「い、いえ、……私が勝手に動いたからいけないんです。悪いのは私です」

「いえ、オレが……」

 ああ、ああ、ああ、とゼダは、延々と続きそうな問答を押しとめた。

「そういうことはどうでもいいさ。別にオレは怒ってるわけじゃあねえんだし」

 そういって、ザフを立たせ、ゼダは彼にシーリーンをそのまま預ける。慌てて彼女を抱えながら、ザフは驚いた様子でゼダにたずねた。シーリーンを自分に預けるということは、また、何か、よからぬことでもする気だろうか。

「ぼ、坊ちゃん。どこにいかれるおつもりですか……」

「さっき、シーリーンにちょっと頼まれてな、よるところができちまったんだよ」

 にやりとゼダは笑う。

「医者呼んで、ちょっと休ませてやってくれ。走ったせいで、熱があがってるみたいだしよ」

「そ、そんな、私は……」

 ゼダに心配されて、自分は平気だとシーリーンは言おうとしたが、その顔色を見れば、誰がどうみても平気でないことは一目瞭然だった。ゼダはやれやれとばかり肩をすくめた。

「ぜんぜん平気じゃねえんだろ。これ以上オレを心配させないでくれよ」

 それじゃあ、と、彼はザフに向けていった。

「後は頼んだぜ」

「坊ちゃん!」

 そういうと、ゼダは、さっと駆け出した。ザフが後ろでなにやら言っていたが、それを聞かなかったことにする。シーリーンはザフに頼んでおけば大丈夫だが、問題はリーフィのほうだ。

(まったく。何しでかすかわからねえな)

 ゼダは苦笑する。けれども、礼を言わねばならないのは間違いない。あそこでリーフィが助けなければ、少なくともシーリーンは殺されていたかもしれないのだから。

 シーリーンの言う、剣を持った若い男、というのは、ただの通行人でも、カディンの手下でもない。それがおそらく、シャーとジャッキールが探している、該当の男に違いなかった。

 満月がひときわ輝く晩だった。ゼダは、荒事の到来を、その冷たいような、生ぬるいような、肌触りの悪い風に悟った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る