感情を皆無にさせるのは

こじらせた青

憂鬱で連鎖する感情

 深々しんしんと降る雨音が、闇夜に溶ける。


 私は終電ギリギリのバスに揺られながら、バスの窓ガラスを見る。


 私の目には、街灯で照らされたガラス越しの雨粒が、キラキラと光り輝いて見えた。



 混みあった車内で、今日も誰かが発狂していた。それが、バスの運転手でないことを祈りながら。




 うるさい悲鳴も、目を閉じれば、心地よいバスの騒音が、無駄な感情を消してくれる。





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