Please...

さぁ始めようか

この世界からログアウト

そのための準備運動をさ


次々と紡がれていく君の嘘

それはそれは美しくて

反吐が出そうなくらいだ


そんな言葉を聞かせるくらいなら

いっそ僕を殺してくれ

それができないのならば

僕の記憶から君を消してくれ

君ならそれが出来るだろう?

だからほら、お願いだ


涙ながらに君が言う

「大好きだった、本当よ」

そんな過去の話なんていらない


ポロポロと零れていく君の涙

とてもとても美しくて

僕までつられてしまいそうだ


そんな顔を見せるくらいなら

このまま僕と生きてくれ

それができないのならば

僕と一緒に死んでくれ

叶わないことはわかっている

だけどほら、お願いだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Loose Leaf 狗尾 楸 @hisagi_s

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ