042:草刈りクエスト
昨日の意気込みを胸に、朝一で南の森にやってきてケダマ草をぷちぷちと毟る。
大枝嬢の注意を思い出して周囲へ、特に草原側に目を向けるが、魔物の数が増えたような感じはない。増える場合もあるとのことだから、繁殖期のように分かり易くはないんだろう。
結構な数の上位者が遠征に出ている間は、当然守りも手薄になる。
その間の討伐は、やや場所の難度に対して厳しい能力の中ランク冒険者だろうと、何組かのパーティーが合同で街を囲む山並みをぐるっと巡回してもらうらしい。
それでも俺の居る南の森どころか沼地より外側なんだから、幾ら俺がこの辺で討伐しようが意味は薄いんだろう。
極街の周辺を警戒しているのは、柵の周りを巡回する砦の兵だけだ。こちらは巡回頻度を増やして対応するようだ。
知らず溜息をついていた。
末端の魔物の数が、高ランク場所の魔物の数によって増減するとは……。
なるべく街から離れての討伐が、効率が良いはずだ。幾ら不人気とはいえ、花畑周辺から沼地方面まで、人っ子一人見ないのもおかしいと思い始めていた。クエストボードを見て、低ランク向けの依頼が実質無いように見えたのも、意味がないからだった。ギルド側も、上位者に楽させたくないだろうしな。
俺がカピボーを必死に百匹駆除するより、高ランク場所の魔物を一匹倒した方が何十倍としれない効果があるってことだったんだ。
うおー考えるほどに気が滅入る。
『アリの巣にお湯を注ぎこんで殲滅したった!』
なんて俺がヤカン片手にドヤ顔で喜んでいると、カイエンがやってきて愚痴るのを想像する。
『まいったわー今日仕留めた熊がさー月輪熊かと思ったら灰色熊でさ死ぬかと思ったわー』
全く意味が分からない例えだな。
つうか、そんな大物狙いの奴らばかりじゃなかった。中ランクでも上位者とはいえ、シャリテイルだって出かけてたんだぞ?
そりゃあ今のところ、シャリテイルの実力も知らないけどさ。
あんな脂肪の塊が胸で揺れているような体で、俺より戦えるなんて卑怯だと思わないか。そんなに戦えるなら胸筋が発達してしかるべきだろう。けしからん。
何か、ずれてきたな。
今後の活動予定を模索していたはずが、つい愚痴に移ってしまう。俺はできる範囲で最大限の努力をすればいいんだ。脂肪になんか負けない。
何かしようとすると、とんでもないことが起こりやがる。そう思っていたが、一連のことは繋がってるのだ。仕方がないことだった。
遠征討伐が定期的に行われているってことは、これもこの街で暮らす上で知っておくべきサイクルなんだろう。そうだ、先に知れて良かったと思わなければ。
そういえば、草刈り範囲を確かめようと考えていたが、今はどうだろうな。
観光気分から出た考えでもあったが、実情に疎すぎて戸惑うばかりだ。他の奴らの行動にしろ、俺は何も知らなすぎる。できることを増やそうと考えるにしろ情報が足りないんだから、自分の目で見て調べるなら早い方がいい気もする。
幸いにも今ならケダマ草も集めやすい。多めに採って草刈りを済ませてカピボーらを片付けても時間は十分に余る。
「そうだよな。躊躇なんかしてる場合かよ。午後は下調べに行こう! ぎゃー!」
勇んでケダマ草を掴んだら本物のケダマだった。
ひとまず三袋ほど街側でケダマ草を掻き集め、草原沿いに奥の森との境辺りまで向かっていた。ケムシダマを気にせず済むなら、泥沼がある位置まで毟り放題だ。ちょうどその辺りで、木々が草原の南側の森へと繋がる。身を隠すものがないからか、ケムシダマ以上の魔物は見ないが、さすがにこれ以上進む気はない。
ケダマ草が十袋分稼げたら防具を買おうかな。などと、また甘い算段を立てる。
そんな額で足りるとは思わないが、出かける理由を探しているにすぎない。
装備といえば、今は剣の新調をお願いしているが、あれは素材がたまたま手に入ったからだ。
次は予定通りに防具。ええと、胸当てにしようと思ってたんだっけ。
とはいえ、頭の方も気になるところなんだよな。
遠征組がカイエンも含めて、頭部まで防具で固めていたのが浮かんでしまう。
兜というよりヘッドギアって感じだった。あれなら重量も減らせるし蒸れも抑えられて良さそうだ。
銃弾が飛んでくるわけでなし、全体を覆う必要性は薄いような気がするし。俺のような超初心者がそんな甘いことを言っていいのかと思うが。
そういえば、あいつらが全身気合い入れてるのなんか初めて見たな。
やっぱ本気装備は、現実だと重くなるもんなんだろう。やはり俺などは頑張って揃えるべきだな。
参考になるかと遠征組の恰好を思い出してみれば、素材としては中級の革製がメインだった気がする。
金属の方が上級の素材になるはずだが、部分的に保護するように使っていただけに見えた。馬鹿力のあいつらでも重いのか、炎天族だけでなく、岩腕族までもだ。
思えば砦兵はいつも全身鎧なんだから、冒険者には身軽さの方が重要なのかもしれないな。俺には当然、革ですら重いだろうけどさ。勝てるとすれば重鎧をまとっての我慢大会くらいだろう。
また考えが逸れてしまったが防具入手予定だよ。
胸当ての次は頭部にしよう。決まり!
でだ。それまでの期間をどうするかだよ。
今の無防備な恰好を見て、この状態をどうにか出来ないだろうかと思うんだ。
額当てのような簡易なものなら自作できるかも……って、鉢巻きだと頭りに取り付かれたら無意味だな。
おっと考え事をしてる間に予備の袋まで満杯だ。今日もよく採れたな。
タオル代わりの布きれを取り出して汗を拭い、水筒を手に取る。労働の後に飲む水はうまい。
「あっ、これで良くね?」
手にある布きれをじっと見た。
目は粗いし柔らかさもないガサガサした分厚い布だが、二枚重ねにして縁を閉じてあり、ペラペラではないし吸水性も多少はある。大きさはタオルほど。
機能や肌触りは日本のタオルに遠く及ばない程度のものだが、バンダナみたいに頭に巻くのに十分の大きさがある。
さっそく巻いて頭の後ろ、首の付け根辺りで縛ってみた。
なんで今まで気が付かなかったんだって話だな。
昔から、帽子は風で飛ばされそうな不安定感が落ち着かなくて嫌いだったから、すっかり頭になかった。
髪は眉にもかからない長さだが、それでも視界がすっきりした気がする。
「これなら汗が目に入るのも遮れそうだな」
想定しているというか、体験上気を付けたい相手はケダマなんだけど。あいつの鉤爪くらいなら十分に遮れそうだ。遮るというか、とっさに掴むものが頭皮ではなく布になるだろう。
頭皮すなわち毛根への攻撃を防ぐ希望がある、か。
十分だな!
気分的なものだろうが、少しは安心感が生まれるっていうのはありがたい。
「今日からお前はただの布きれではない。頭部の防具として歩むのだ。そうだな、名前は――きたないぼろぬの+1だ!」
いや、毎日洗ってるし汚くはないぞ。ほつれてもないし。色はムラのある黄色だからなんとなく汚く見えてしまうが。
プラス1も防御力が増すようには思えないが、そこは最弱防具っぽい雰囲気ってやつだ。
採取袋をベルトに固定して、剣を持ってと、準備は万端だ。
さて、奥の森の奥へ再チャレンジしようではないか。
「だってさ……知ってしまったからには、南の森で覇王を気取って満足しているなんて無理だよな」
俺はカピボーを纏いながら颯爽と南の森を突き抜ける。
少しでも難易度の高い場所に挑まなければ無意味なんだ。
ずっとこのままでいいはずがない。
装備も徐々に増えていってる。
俺だって、やればできる子!
油断はできないが、ツタンカメンとヤブリンのセットは問題ない。
四脚ケダマに対処できるようになれば、奥の森フィールドを攻略したと言ってもいいだろう。
小走りに森の中をぬけ、怪しい藪をつつく。
「やっぱ、きたないぼろぬのはあんまりか。名前くらいは格好いいほうがいいいかな。クロスヘルムとかどうだ? クロス違いだが、布だけに……どうでもいいな」
無駄なことを考えつつ、魔物を駆除していく。鈍いツタンカメン相手だからできることだな。
倒して残ったツタンカメンの甲羅を集めて木の根元に置いておく。
戻るときに持って帰れる分だけ持ち帰るつもりでいるからだが、少し気になることがある。
ツタンカメンの蔦は、倒すと本体と一緒に消えてしまうから、残るのは甲羅だけだ。その甲羅は樹皮を固めたもので、数日で腐り落ちるということはない。
だというのに、残しておいたはずの甲羅が翌日には見当たらない。
新たに知った、魔物が分裂して形を作るということが関係するように思えた。
モグーだって自分の葉っぱを時間をかけて作っているらしいし、ツタンカメンだって甲羅を作り直す必要があるだろう。時々、幹の下の方に削られたような跡を見かけるし。
だけど、目の前にちょうどいい甲羅があったら?
再利用されている可能性があるんだよな。
できるだけ持ち帰ろうと思っていたが、ただ、枯れかけたような雰囲気の沼地周辺を見ると、森林破壊に繋がってんのかとも思う。
それならあえて甲羅を残して中身だけ倒した方がいいのかと、なんとなく悩んでしまう。
俺が対処できる数なんか微々たるものなんだから、気にしても意味なさそうだけど。意味が出てくるとしたら、一度に大量に討伐するか、大本の魔物をことごとく倒すくらいしないとな。
だけど多分、無理なんだろう。
あんなにものすごい力を持つカイエンのような高ランク者が、連れ立って巡っているというのに、この状況が続いているってことだもんな。
もう、自然現象として共生している雰囲気すらある。
俺が考えるまでもなく、今までいろんな人たちが悩んできたはずだ。
「俺が今できることは? イエス! ケダマ退治以外にない、オラアアアッ!」
「ケャキェーッ!」
確かに四脚ケダマは素早い。
素早いだけでなく、木々を飛び跳ねるし、数匹で移動しているのが鬱陶しいなんてものじゃない。
ただし、機敏なせいで互いをカバーできる範囲が広いからなのか、各自の距離が離れている。
そこが、勝機だ。
グループの位置さえ把握できれば、端のやつから近付いて仕留めていけばいいだけだ。すみません、言いすぎました。仕留める可能性がアップするってだけです。
「まあ、他にできることもないし……」
こそこそっと忍び足のつもりで、藪を揺らしながら移動する。当然こっちが近付くより先に俺が見つかるわけだ。
上空から飛び降りてくるのは承知!
俺は両手でしっかりと柄を握り脇を締める。
タイミングを合わせて剣先を突き上げ、来る衝撃に弾き飛ばされないよう両腕に力を込めた。
「まずは、一匹!」
地上での機敏な動きは忌々しいものだったが、丸い体のせいか、空中で体を捻ることもできないようだ。そんなところはカピボーにも劣ってる。
まとわりつく赤い煙を払うように、後続のケダマへと小走りに突進する。
逃げるよりも、突き進む。
行動も把握したし、対処の仕方は考えていたんだ。
やられっぱなしでたまるか!
あれ、思えば四脚ケダマから怪我を負った覚えはないな。
まあいい、そこは気分ということで!
「食らえタロウアタック!」
俺という質量爆弾をその身でもって受け止めるがいい!
ぶつけるのは殻の剣だけどな。
「おっしゃ……どうにか、うまくいったか」
運よく見つけたグループが三匹構成だったから、どうにかなった。
いやリベンジが成功したのに変わりはないさ!
少しずつでいいんだよ、うん。まだ本気装備でもないからね。一度ツタンカメン戦線まで撤退しよう。
「ひっとアンドあうぇーい」
よく分からない歌を漏らしながら走る。
思ったより嬉しいみたいだ。
多少時間をかけて探したからとはいえ、今のはすべて前方から来てくれたから対処可能だった。多分、四匹以上となるとまだまだ厳しいだろうな。
「どうにか出来そうな気がするんだけどな」
そうやって苦心しつつ、楽しみの一つとなっているのかもれしない。
まあ、魔物の存在する経緯や意味を考えれば、楽しむのもどうかとは思うが。
いやその、この楽しむっていうのは自分の仕事に対する張り合いがあるという話であって、無意味に生き物を殺める行為に対するものではって別に誰に言い訳する必要もないんだけど。時に自問自答も大切なことだ。
さて十分休んだし、次に行こう!
次に行こうなどと思ったものの、続けざまに四脚ケダマの相手は厳しい。
重心移動で捌き切れず、どうしても動ける以上のスピードが必要になる場面も多い。ポンコツな速筋繊維を休める必要がある。
というわけで別のことをしようと思う。
もともと思い付きを予定と言っているだけだが、とりあえずでも何か決めてないと、時間が無駄に過ぎていくからな。
根が能天気だと、怠けているつもりはなくとも、ついのんびりしてしまうのだ。
なんというか、気が付けばできることが増えているというのも悩ましいな。
草刈りで精一杯だったのが、それに加えて採取もできるようになった。
さらには、それらをこなしても時間が十分に余る。
その余った時間で駆除活動をと考えたのはいいが、南の森もそう苦でもなくなってしまった。慣れただけにしては、ものすごいスピードで強くなっているような。
いつも微妙な戦い方だから、実感は湧かないが……。
「レベル、なのかねえ?」
結果を見れば、無視はできないような。
「まあ、ノルマも終えて、余計なチャレンジも成功したし満足だ」
残額も今必要な分――次々回までの宿代や、依頼中の武器代金は確保してある。
早すぎるが、午後の予定を前倒しだ。
そうして俺は、街の周囲を巡ることにした。
草刈りは南の街道入り口から徐々に西側へと進めていたが、それもほとんど南の森の外れになる草原地帯へ抜けかけている。
というわけで、そのまま西回りで進むことにする。
観光気分もなくはないが、目に付くのは自然ばかり。つい草刈り予定地の確認をしたい方が強くなっていた。それだけなんだし、警戒しつつも気軽に行こう。
さすがに人も見かけるから剣は鞘に収めておく。
本当に小さな街なんだけど、畑や放牧地はそれなりに広いし、思ったより時間はかかるかもしれない。日暮れまでに戻れそうになければ、北側の入り口から戻ればいいだろう。
高ランク者不在中は、魔物の駆除に努めるとか云々とほざいていたな。
明日から本気出すから任せろって!
畑側の方が台地になっているのか、草原側との合間はごく緩やかな傾斜が続いている。それが関係あるのか知らないが、背高の草の分布は不思議なものがあった。
ご丁寧に、その傾斜あたりでまばらになっていき、むき出しの土や、ぽつぽつと低木が生え丈の低い草のなびく草原地帯へと切り変わっていく。土質に違いでもあるのかもしれない。
畑側に目向けると、農地の従事者だけでなく冒険者の姿もちらほらと見える。周囲を警戒してるのかと思いきや、普通に手伝ってるじゃないか。確かに、森も離れているし暇そうだけどさ。
柵の側とはいえ、合間に小屋がいくつか建っているのは意外だった。広いし、ないと不便そうだよな。
見渡せば横長に広がる畑は、西側の森で行き止まりとなっている。開拓まではしてないのかな。住人の数を考えれば必要ないのかもしれない。
巡回中の砦兵と会釈を交わしてすれ違い、西の森と畑の境まで何事もなく到達。
森に面するようにして、数人ずつ組んだ冒険者が距離を置いて立っていた。時に、森の中へと入っていく姿も見える。さすがに、ここにいる冒険者たちはきちんと警備をしているようだ。いや座って駄弁ってるらしき奴らもいるな。休憩に違いない。
距離的には、南の森がなくなったくらいの位置かな。だとすれば、ヤブリンか四脚ケダマレベルの魔物が現れてもおかしくない。確かに人族では四脚一匹だって厳しい。
「冒険者がいなければ、作物を育てるのも大変か……」
不意におっさんに言われたことに実感が湧いた。
そんな様子を頭に留めるように、ゆっくりと森沿いを進んだ。
ゲームでは、西の森フィールドというものはなかった。
代わりに川や湖フィールドがあり、中ランクでは中から高難度に入ってくる場所だ。一見、森に囲まれているから、すぐに魔物の種類が変化するようには思えないが。
まあ、まともな冒険者たちがいることだし、そこは当てにしておこう。
で、通りすがりがてらに見えたのは、よくギルドで見かける奴らだった。
そろそろ大概の奴らとすれ違うくらいはしてると思う。
おしゃべりしている一人が不意にこっちを向いた。豪快に声をかけてきたのは岩腕族の男だ。
「よおミノタロウじゃないか! どうしたこんなところまで」
俺の名前を中途半端に覚えるのやめろ。
「ミノは余計だって! 草刈りが順調だから、次はどこを刈ろうかと下調べしてたんだ」
「さすがは草刈りの申し子。草の根活動ご苦労さん!」
なんか意味が違ってきてないか。
その隣に立つひょろ長い森葉族の男が、渋い顔をした。ひょろく見えるのは、横幅のある岩腕族の隣に立つからであって、俺と大差なく十分に筋肉質でありつつ背も高いのは腹立つが。
「しかしなフィクサータロウ、森の外とはいえ中ランクの場所だ。こんなところまで出歩くとは感心しない」
俺はそんな偉そうな奴じゃねえよ!
そもそもクサに掛けてるだけだろ、それ!?
「がははっ、俺たちだって低ランク冒険者だから森の外に立ってんだがな!」
「ハハハッ、そうさ弱いから群れてんじゃないか!」
気難しそうに見える森葉族もこの調子だ。どうして、ここの奴らは揃いも揃って暢気なんだか。
つうか、俺以外の低ランクが居たんだな。けど、ここの警戒をやるのか……。
「コエダさんから草刈りは視界を確保するのに重要だと聞いたんだ。南側も結構刈り終えたし、場所の確認だけでもしておいた方がいいと思って」
「おほぉ感心な若者だな」
何かニヤニヤとしだした。
低ランクなら、歳変わらないんじゃないか?
よっぽど装備が立派だとかでなければ、まだ俺には見た目での判断は難しいが。
「そういうことなら、俺らの背後を刈るがいいぞ?」
「体を張って仲間を守る俺たち!」
「まさにっ冒険者の鑑!」
なにか盛り上がりだした。
「ま、まだ先だから……その内な」
俺は邪魔しないようにと、先へと進んだ。
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