ひとつ

空があるのを忘れてしまう


だから、ここに来る


余裕が無くなったら、

ここに来るの




何があるってわけじゃない。


ただここは、

いつでも来れて

否定も肯定もしてくれない

ただの場所


ここから落ちたら死ねるかなとか

絶望みたいにワガママ吐いて


風景があるだけで


悲しみも

喜びも


干渉されないただの場所。



建物と車と階段と


人の気配の心地よい距離



ぼくがひとり



会話のない



ぼくとひとり



ひとつとぼく

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