月
ぼくが満月だったなら
君を愛して包み込もう
ぼくが三日月だったなら
セクシーに浮気をして見せよう
ぼくがまわる
ぼくがまわる
凛と澄んだ月光まぶし
よくよく透けて通るよ翠
きらきら煌めく露のなみだ
ひとつにふたつとなかまはずれ
ころころ弾かれ落ちるは土色
ひとりぼっちの土色ごろり
弾かれ弾かれぼくは捕む
ごろり土色
黄金色
ぼくが満月だったなら
愛して抱こうすべてのものを
ぼくがみかづきだったなら
ガタガタ震えて闇をみよう
ぼくが石ころだったなら
手を伸ばして笑うだろう。
月光のようにまぶしく
葉のように潔く
雫のように強かに
泥のように鮮やかに
手を伸ばして笑うだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます