第10話 多分お付き合いが始まったのかな? (9)


 でも実際の所は、本当に大人になっていたのなら北野みゆきの質問を悩む事無く答えられたのかも知れない?


『あっ? 俺? あああ……誰々の事がすきだよ!』と、いった感じで、自身の頭をかき照れながらだけど答えられたのだと思う?


 でも未だ幼い思春期の僕達には、それは無理……先ず恥ずかしいから照れ告げる事が出来ないから。モジモジと自身の両手で手悪さをしながら『えぇ~と? えぇ~と?』と、とにかく北野みゆきと目線を合わせないようにしながら。挙動不審ぽく答えるのが関の山だよ。





 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る