専業賞金稼ぎ<カラーズ>上位【五色】

赤:<最速>【翼】

クリムゾンスノウ

 

 というわけでカラーズ五色編、最初の一組目は【赤】。


 クリムゾンスノウ。朱雪姫しらゆきひめが率いる、FPライダーの賞金首を主に狙う、構成メンバー全員がFPライダーの賞金稼ぎ。


 初出は番外の『アヴェンジ・ザ・ブルー』。このエピソードにはひどいものがありました。


 何を隠そう、童話不足な冬春は白雪姫が初手で林檎を食べて眠ったと思ってたんですよね。


 そしたら良くしていただいている方に「違うよ!? 林檎は三度目だよ!?」と言われてすごくヤバかったのを思い出しました。


 二人のライダーと、七人の小人。彼等は大勢の飛行症候群の中にあって、珍しく全員が『あの日』の事を認識しています。


『空が落ちた日』ではなく『少年が少女を救った日』として。


 現代に紡がれた最新の『神話』を聞かされて育った七人の幼子たちは、その現実しんわに生きている二人のライダーのめちゃくちゃファンになっているという。


 その後、ふたりは仲間とミリオンダラーになり。だからこそ、チャイルド=リカーが蓮花寺灰音に告げた『ツケの払い方』――大物を狙う大物、というその他のカラーズへの抑止力としてカラーズを選んだ連中。


 最初はフレーバーくらいの出番で考えていたのに、いざ出してみたらヤバかった。


 そんな、狩人も悪い女王もいない、九人の困ったさんたち。



 <朱雪姫しらゆきひめ>あるいは<朱雪姫スノウクリムゾン>マリアージュ=ディルマ


 アラアラウフフ枠。


 なぜ白雪姫ではないのか。これがわからない(マジで。)


 名前の由来はふたつのフランス紅茶ブランドから。マリアージュフレールと、ディルマです。マリアージュフレールはフレーバーが有名ですね。マルコポーロなど。


 どちらの紅茶もちょっとした縁があって好きなブランドだったので拝借しました。


 元、FPライダーチーム<シルバースノウ>の一人で、エルの義妹。ええ、血など繋がっていませんわお兄様!


 使用ボードはマーダーエンジェルスシリーズの<バッドアップル>。


 鮮烈な美貌、驚異的なプロポーション、料理上手、包容力のある優しさ。妹でありながらお姉様にもなるという反則的な女性ですが、その人格は実はエルと巡り合わず、空に魅せられることが無い世界線でもあろうものならルナ加入まった無しみたいなヤバみのあるひと。


 マリアージュ=ディルマは禁忌を嗜好する困った性癖を持っています。


 軽度(だと信じたい)に、「してはいけないこと」に強く惹かれるのだとか。


 それは、人の皮で作られた本であったり。


 血の繋がりがない彼を、わざわざ「お兄様」と呼んだり。


 五色はその名の通り色物揃いですが、その中で際立ってな感じのお姫様。


 気に入った相手には愛称の『マリア』で呼んで欲しいと願い、今のところそのお願いを断れた人間がいないのである。フック船長も負けたのだった。つよい。


 この辺の心情が最終話でジャックの正体に踏み込んでいたりもしたのでした。


 反面、そうでない相手にその愛称を呼ばれる事を凄まじく嫌がるのであった。


 作中ちらほら出てきているリカーに対しての感情などがそれに当たり、どうしてそんなにリカーを毛嫌いしているかはまだわかりませんね。なんなんでしょうね。


 主武装は鞭。長いロープのようなアレではなく馬に使うようなあっちの鞭。


 基本的にFPライダーは銃を好まない、という性質があるのでマリアの武器を最終話の真っ只中で「なににしよー」と悩んでたんですが、ドレスの裾からおみ足を出しつつ腿に巻いたガーターベルトから鞭を引き抜いて胸の前でしならせる構図が浮かんだ瞬間、全ての審議をスルーして採用されました。困った子である。


 男性特攻とかありそう。


 カラーズのチームとして<クリムゾンスノウ>にした理由。銀色を排し、赤にした理由はふたつ。


 たがった、もう一人に対する敬愛と。


 憬れた少年と少女への、彼女のイメージが鮮烈な赤であったこと。カラーズとしての【赤】もおそらく、意識してその座を取りに行ったのだろうなあ。その物語もあるかもしれませんね。





 <魔法の鏡>エル


 エルはマリアと違ってプロト版からいる奴でした。プロト版ではLという表記。


 クリムゾンスノウのサブリーダーで、旧シルバースノウのリーダー。マリアと七人の小人の実質的な保護者でありストッパーかつアクセル。『大人ライダー』は基本的にこの人と、昔のフック船長を差す。その後にちょっと若いマリアとか、ライダーとしては他が鮮烈すぎて目立たないディッセンさんが来る感じ。ナイス迷彩(ル並感)


 使用ボードはマーダーエンジェルスシリーズの<ジャッジメント>。


 彼がこのボードを使い、大人でありながらトップライダーの一人にまで数え上げられた時、その瞬間までヴィジュアルばかりで性能が落ちるFPと揶揄されていたマーダーエンジェルスの評価が覆された、という背景があります。


 敬虔なクリスチャンでもないだろうに、十字架がコンセプトになっているお兄様。


 額から左眼を通った顎までの縦と、鼻の上を一直線に走る赤い十字架の刺青が目印(?)の黒髪系白人。昔は仏頂面ばかりが目立ったけど、最近はちょっとやわらかくなったなーという印象が、作者の中にはあったりします。


 ツッコミ役でありながらそのテンションのままボケに走ることもある御仁。大丈夫かクリムゾンスノウ。


 そしてメインはジャッジメントを用いてのFP白兵戦闘でしょうね。たぶん読者さんたちは誰もがそんな使い方をなんとなく思い浮かべながら誰かやるんだろうなーとか思ってたのだろう、とか思います。やりました。FP機構で加速した十字架で殴ると相手は倒せる。


 トップライダーの一人で、屋内でFPを起動させることもできたりワリと埒外疑惑もあったりする。


 過去のスネイクス・リトルクラウン杯で二度、王者になっているくらいには凄いひと。

 一度目は、フック船長と同じチームであった時。二度目はチームを分け、シルバースノウとして。


 そこから三度、ランスロットという伝説の前に敗退。


 ……本来、鏡が映すのは自身の像。その口が開かれても、出て来る言葉は自分のもの。

 その、内に秘めた『解』を出すから、彼は兄であり魔法の鏡なのでした。とかなんとか。



 <七人の小人>


 困ったコトに、最終話を書き上げても名前がなかった不遇な子たち。


 マテリアル執筆を始めてから名前を頑張って決めました。


 そして性別はいまだあやふやなままである。


 OZ、というよりもカカシとドロシーの大ファンであり、そして未だ幼い七人の天才。


 その、空を飛ぶことに対しての才能はドロシーをして『悔しい』と言わざるを得ないほど。


 設定的にはマリアとエルが引き取った孤児、という感じです。ここでも家族。



『長子』ドルチェ

 たぶん一番わかりやすい。一番最初に喋る子。英語にムチャなルビを当てる。


『二子』レアルナ

 欲求に素直であろうことうけあい。お代はラヴでけっこう。


『三子』ミカエル

 そしてこの抜け駆けである。ツッコミ担当。


『四子』ファーリン

 おそらく女の子。元気っこ。


『五子』ソルディ

 おそらく男の子。ファーリンと結託する節がある。


『六子』ライン

 おっとり枠。そんなの無理だよぉ~。たぶん。


『末子』シルヴィ

 いちばんしたのこがいちばんゆうしゅう。





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