劇場型賞金首【ミリオンダラー】八席

一番【吸血姫】

ルル=ベル

『話によればウン十階建てのマンションに住んでるとか? んで年頃の娘さん、元ジゴロも入り浸り』


 はい。というわけで一番。鐘を鳴らす女、ルル=ベルです。お名前の由来はSOUL'd OUTの『ルル・ベル』から。


 この子の名前の綴りはRuruやLuluではなくRr=Bellです。


 英語表記だと電話の着信音って『Rrrrrrr』なんですよね。ウチのルル=ベルはこれで。


 ミリオンダラーの中で四人いるソロ賞金首の一人。と書いたところで単独犯多いな!? となってる今。


 プロト版との一番の差異は、元々スズの昔の女だった→出逢うところから


 でしょうか。


 コンセプトは『良い女』そして『吸血鬼』。いや吸血鬼大好きなんですよ冬春。


 でも作中でスズが言ってた通り「そんなもんに居られても困る」じゃないですか。


 なので、彼女の夢見がちな犯行動機に添う犯行技能は現実的に。


 再現不可能と思われた『死亡からの復活』を最後の夜にりきって、やっとのことで彼女は自分の恋慕を成し遂げました。


 最後に彼女を追い詰めたうち、一人が生存していたのは好みだったから、あるいは詰めの甘さからではなく、ルナと同じく都市伝説タイプの在り方から。その情報に尾ひれがついて、現実味がなくなればなくなるほど大衆は喜んで彼女のことを冗談混じりに拡散する。あるいは、霧になってしまうかのように。


 人生ロールプレイ縛り。きっと本編終了後の未来において、夏だ! 水着だ! みたいなデートイベントは発生しないのでしょう。何故なら吸血鬼は『流れる水を渡れない』。


 一枚の画を考えた時に、ちょうど彼女の最初のシーンが浮かびました。


 マニキュアを塗り終わった指に、息を吹きかけているシーン。色っぽくて好きなんですよねあの仕草。目線とか特に。


 個人的にお気に入りなのが、バドと電話を繋げるまでのちょっとしたレクリエーション、でしょうか。宝探しゲームも好きでした。


 指示の記された紙を持って、特定の場所に行って、特定のことをする。社会に出れば似たようなことを仕事としてこなさなければならないのに、それと違ってどうしてあんなに楽しかったのだろうなー。


 詳しいプロフィールは考えてません。


 二十代、ボンッキュッボンッ。素の髪型はゆるふわボブ。局所的に注目を浴びた何某かを殺す服とかそういうファッション。


 コーヒーは苦手で、飲む時は角砂糖を二つとミルクたっぷり。


 ああ、それから。


 彼の馴染みの武器屋で購入した特注の『銀の弾丸』は、今はその人物の手の中にあります。本編で言え。




「わたしを殺すのはあなたが良いの。あなたでなければ嫌なのよ、スズ」




 では、次の連中まで少しお待ちください。八席紹介は席順なので主役であろうと二番目なのでした。






 

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