第3話 また愛せる時が来るから

確かに、世界はとても醜くて、目をそらしたいこともあるほどにつらいだろう。


でも、大きく息を吸った後でよく見てほしい。

世界には裏側がある。


陽が当たらないほど深くても、見ていられないほど眩しくても、どこかにきっと居場所がある。


恨んでしまうほど痛い言葉にも、悲しい言い訳はたくさんある。


妬ましいほどすべてがそろって見えても、ルービックキューブほどの正解を導き出すなんて人間には難しい。

たぶん、皆人間だからと割りきれる。


言い切りはしない。


誰もが皆、すべての人を知っている訳じゃない。


だから、時間があれば少しは成長できる。

生きていることに権利がある。


縛られることはない。


愛するための居場所はきっとある。

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