彼女の秘密がとんでもなくて守れそうにない

黒狗

第1章 如月詩愛の秘密

序章

第0話 プロローグ(改)

 彼女は、体育マットの上にぺたんと座り、ブラウスに手をかけぷちぷちとボタンを外す。

 大きく胸元が開き、真っ白な肌が露出する。


「な、なにを……」


 俺は彼女の胸元から必死に視線をそらし言った。

 いつもの彼女と違い、表情、仕草がエロ過ぎて直視できない。


「…………」


 彼女は俺の質問に答えず四つん這いで近づいてくる。

 俺はメデューサに石にされたかのように微動だにできず、しだいに彼女の体が俺にかぶさっていく。

 とてつもなくエロイ表情で俺をみる彼女に、俺は彼女をぎゅっと抱きしめたくなる衝動を必死に抑えた。

 そんな俺の気持ちを知ってか、彼女はさらに俺を追い込んでくる。

 彼女は耳元まで顔を近づけ、吐息をかける。

 ゾクっと体が震える俺。


 そして、


「恥ずかしいから、目をつぶって……」


 彼女は耳元で囁いた。

 俺は彼女に言われたとおりに目をぎゅっとつぶる。

 もう為す術もなく、彼女の言われる通りにしてしまう俺。

 彼女は一体何をしようとしているのか。


 彼女は俺の右手をとり、どこかに当てた。

 手にむにゅっとした柔らかい感触が残る。


「何かあててみて?」


 彼女は意地悪そうに言う。

 俺はその柔らかな感触のものを探るように何度か揉む。

 柔らかく、あたたかくて、まるみがあるもの、まさか……いや、そんなことは。

 俺はもう一度確かめる。

 緊張から少し力が入ってしまった。

 彼女は息づかいを荒くし、


「優しくさわって……」


 恥じらうかのように言った。

 俺は俺が触っているものが何か確信する。

 すぐに目を開け、ばっと彼女の胸から手をはなす。

 彼女主導であったが、俺はとんでもないことをしてしまった。

 まさか俺が女の子のおっぱいを触るときがくるとは――それも何回か揉んでしまった。


 彼女は頬を紅葉させて俺を見つめる。

 ふわりと、甘い香りが俺の鼻腔をくすぐる。

 俺は鼓動が高鳴り、エロい衝動にかられていく。

 このままでは、俺の理性が吹っ飛び取り返しのつかないことになってしまう。


「駄目だって、一体どうしちゃったんだよ」


 そう言って、俺は彼女を引き離すがのだが……


 一体なぜこのような状況となってしまったのか、それはさかのぼること二日目――

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