第4話-04(終) 怒りをこめてふり返れ
殺到する。10、20、否、もはや数え切れぬほどの魔獣どもが、牙を剥いて。
躍りかかるゴブリンを払いのけ、足首狙って咬みつく狼を蹴散らし、ゴローは悲鳴を上げて逃げ出した。だがレオに刺された脚の傷が彼の走りを鈍らせる。その隙を狙って狼が飛び掛かってくる。鉛の
――死ぬのは嫌だ!
と思ったとたん、体はひとりでに動いていた。隠し持っていたナイフを抜き放ち、狼の喉元に突き立てる。痙攣する獣を押しのけて、ゴローは這いずるように立ち上がる。脚の痛みももはや忘れ、半狂乱でホールの扉に飛びついていく。
震える手でゴローは2本の針金を取り出した。盗賊の七つ道具だ。彼にも鍵開けの心得と経験は少なからずある――裏通りに生きる者の例に違わず。だが命の危機に怯え、動揺しきったこの状況では、指が思い通りに動いてくれない。それに――ああ! 貴族様のお屋敷では、錠前ひとつがかくも上等なのか。複雑すぎる!
その直後、《運命》の
魔獣に喰い千切られた彼の右腕と共に。
「ッぎゃぁぁああぁぁぁああッ!!」
剃刀めいた魔獣の牙が、彼の二の腕を骨までこそぎ切り、血の滴る新鮮な肉をごっそりと持っていったのであった。痛み、なのかどうかさえ、もはやゴローには分からない。涙は滝のごとく。鼻汁と唾液は五月雨のごとく。そして血は、彼の命は、落ちて床を染め上げる――赤そのもののごとく、赤く。
*
その光景を遠くに眺め観ながら、レオは満足げに微笑んでいた。その傍らには、
「確かに鈴は本物のようですな」
レオがからかうように言うと、ブリアンはよろめいて壁に背を付けた。
「ああ……」
「危ないところでした。これで期限に間に合う――明晩、計画を実行に移しましょう」
「本当にやるんだな? あの獣どもをけしかけて、
「そしてあなたは南ハンザの王となるのだ。ブリアン陛下」
陛下。夢にまで見た尊称の中の尊称。ブリアンは下卑た笑みを浮かべた。額には小心からくる脂汗を浮かべたままであったが。
それが彼らの計画であった。この第2ベンズバレンは、魔王戦争後の復興計画の要として建造された貿易都市だ。しかし、その発展は、当のベンズバレン国王の想定をすらはるかに超えていた。経済規模が爆発的に拡大し、この都市ひとつで王国全体の半分を占めるまでになってなお、適切な防衛体制を構築できずにいるのだ。
成長戦略が図に当たればこその誤算。今や第2ベンズバレンを獲れば王国の半分を得たに等しいと言えるまでになってしまった。この街は、剥き出しのまま荒野に放置された類稀なる珠玉のようなものだ。
彼らはそこに目を付けた。
そう囁いて、レオは一介の
ブリアンはすっかりその気になった――何もかも、レオの甘言に過ぎぬとは夢にも思わぬままに。
――そううまく事が運ぶわけがあるまい。しみったれのくせに欲をかくから騙されるのさ。
レオは面で笑いながら、心ではブリアンを軽蔑している。否、それ以下と言ってもいい。彼は
おそらくは恐怖と罪悪感を紛らわせようとして、ブリアンは深く溜息をついた。そのまま地獄のような光景に背を向け、ホールを出て行った。ここから先は、より凄惨な血の宴が始まる。とても見てはいられないというわけだ。
レオは肩をすくめ、ブリアンの後を追った。ドアをくぐるとき、悲鳴とともにのたうち回るゴローの姿を一瞥したが、その目にはもはや何の感傷もこもってはいなかった。
当然のことだ。済んだ仕事を再び顧みる必要はないのだから。
*
あらゆる欺瞞の渦中にあって、激痛だけが真実だった。ゴローは走った。逃げた。角から角へ。再び角へ。ネズミだ。恐るべき殺戮者たる人間に追われ、小さな箱の中を隅から隅へ逃げ走り、そこにも逃げ道はないと思い知らされ、また来た道を引き返す、それ以外に何もできない哀れなネズミ。
魔物たちは執拗にゴローを追い回したが、そのやりようは、飢えた獣というよりも、玩具をもてあそぶ子供であった。ゴローは遊び道具だったのだ。長い間檻に閉じ込められ、
狼の牙が足をかすめた。猪の牙が服のすそをひっかけ、彼を軽々と投げ飛ばした。したたか背を打ち付けたゴローの前には、竜がいた――竜は楽し気に目を細め、大木のような脚で彼を蹴った。彼は石の床に三度跳ね、部屋の隅に転がった。
眩暈がした。吐き気がした。震えはとうに止まらなくなっていた。息をするたび胸に痛みが走ることに気付いた――肋骨が折れたに違いなかった。なぜか冷静に分析している自分が妙におかしくなり、ゴローは思わずニヤついた。
――もうだめだ。オレ、頭おかしいわ……
全てを諦め、ゴローはそっと、目を閉じた。
――痛ェよ……ねえ、助けてよォ、コンス……
コンスェラ。
彼女の顔が、あの愛らしい素朴な笑顔が、まぶたの裏に浮かんで、消える。
そのときだった。
閃光のように。雷鳴のように。確信は突如、やってきた。
――違う。
ゴローの目が、開いた。
――そうじゃねえ。
オレが今やるべきことは……助けをねだることじゃねえ。
思い出したのだ。今しがた、魔物に追われた狂乱のさなか、聞くともなしに聞こえた話を。あの男は、ブリアンは何と言っていた? この魔獣たちと鈴を使って奴は何をする? “この街を潰す”――そう言った。確かにそう言っていた。“この街を潰す”と。
このままでは、ダメだ。
――伝えなきゃ。
誰かにこのことを知らせなきゃ。
辛うじて残った片腕で。
――オレが……
血で滑る床に我が身を支え。
――護るっ……
ゴローが再び、立ち上がる。
――コンスェラ! お前たちだけは!!
「うぉぉぉあああぁああああッ!!」
咆哮と共にゴローが走る。魔獣たちの中を死に物狂いで駆け抜けて、目指すは鬼。城壁さえ砕くという岩砕き鬼のそばに駆け寄る。鬼は一声唸りを上げて、この拳をゴローめがけて振り下ろす。
ゴローは不信心者だった。教導院など滅多に足を運ばなかった。神様なんかあてにならないと思っていた。でもどうか。神様、どうか、お願いします。オレは地獄行きでいい。悔い改めるのは後でいくらでもやってやります。だから、どうか。
――神様! 今、この一瞬だけ、オレに、力を!!
極限まで高まる集中力が、ゴローの身体を針の穴を通す精度で動かした――紙一重で拳を避けたのだ。
破城槌めいた一撃はゴローから
突破口が、開けた。
ゴローは迷わず全力疾走でその場を逃げ出した。もはや後ろを振り返ることはなかった。持てる力の全てを振り絞り、屋敷の庭園を走り抜け、壁に飛びつき、乗り越え、通りに背中から転がり落ちて、すぐさま立ち上がりさらに走った。
目指す先は――居心地のいい年代記通りの酒場ではない。愛する女のねぐらでもない。押し寄せる魔物。この街の危機。恐るべき悪夢の来襲に、立ち向かえる力を持つ者を、ゴローはたったひとりしか知らない。
行くのだ。
四番通り。勇者の後始末人
*
精神は時として肉体を凌駕する。だがそれは、所詮肉体を犠牲に捧げているに過ぎない。
ゴローはがむしゃらに駆けた。刺された脚の傷も。喰い千切られた右腕も。その他数え切れぬほどの裂傷も。何もかも忘れてゴローは走った。しかし、たとえ心が忘れていようと、肉の身体は時々刻々と苦痛と流血に蝕まれていった――
次第に目がかすみだし、足がふらつき、行く先さえ判然としなくなり始めた。息が上がり、ゴローはヒュウヒュウと、奇怪な風音を響かせながら喘いだ。と、胸の中に突如熱いものがこみあげ、ゴローは吐いた。
口から
折れた肋骨が肺を貫いたのだ――と認識することもできず、ゴローは倒れた。
血の、海の中に。
それをきっかけに、堰を切ったように全身の痛みが襲い掛かってきた。身体のありとあらゆるところが傷ついていた。もはや動かせる筋肉など残っていないように思われた。
それでも。
――寝てる場合じゃねーだろ、ゴローちゃんよォ……
拳を固く握りしめ。
ゴローは、這い進む。腕一本だけに己を託して。
ああ、とゴローは思いを馳せる。
思えば、自分の人生はなんだったのだろう。家族を失い。財産を失い。人間である資格さえ失って、見知らぬ外国に売り飛ばされた。貧困にあえぎ。いくつもの罪を犯し。殴られ、蔑まれ、侮られ、ただ生まれと運が良かっただけの者どもにいいようにこき使われて、それでも生きるために生きてきた。
それで何が掴めたというのだろう。
何も掴んだことのないゴローには、掴むべき夢さえ分からなかった。だから、目の前に垣間見えた美しいものを――これまでの人生で見た中で最も美しいものを――掴んでみたいと願ったのに。
後に残ったのは、苦痛と、死。それのみ。
悔し涙が零れかけた――そのときだった。
不意に、脳裏に蘇った。幼い日、父から聞かされたあの言葉が。
――笑え、ゴロー。苦しい時こそ笑うんだ。
びっくりした。
次に、心が静かになって。
そして――理解した。
――ああ、そっかあ。そういうことだったんだね、とうちゃん。
ゴローは、笑った。
ニヤリと、満面の、会心の笑みを。
彼は浮かべた。
彼の左腕が頭上に伸びて、自分の吐いた血を指に掬い取り、石畳の道に文字を記した。震える指で書かれた最後の言葉は、しかし堂々と威厳に満ちて、あの眩い朝日のように、赤々と輝きを放っていた。
――これでいいんだ。きっと、届く。
ゴローはそっと、目を閉じた。
――あとは頼んます、
その願いは闇の中に没して消えた――彼の生命そのものと同じように。
*
ゴローの亡骸とメッセージが発見されたのは、その直後のことだった。
その場所は四番通りの
「“遺産通り、トローテン伯別邸、バケモノ”……なんだこりゃ?」
遅れて警吏がその場を訪れた時には、もう、彼女の姿はとうに消え失せていた。
*
街から音が消えたかに思われた。
この街が――夜もなく昼もなく、喧噪と胎動を繰り返し続けるこの街が、静まることなどあるはずもない。だがその日、確かにこの街の声という声が消え失せたのだ。津波の前に潮の引くがごとく。嵐の前に空の晴れ渡るがごとく。
大勢の群衆のざわめきが、時として申し合わせたかのような沈黙に掻き消されることがある。その現象を、人は“天使が通った”などと呼ぶ。
だが、その日通ったものが、天使などであるはずがない。
そのものは、帯から大太刀をぶら下げて、その場所までやってきた。彼女が僅かに身を縮める。かと思えば、固く引き絞られた
ひと蹴り。
ただのひと蹴りで、屋敷の門が吹ッ飛んだ。鋼鉄で編まれた密な格子扉が飴細工のようにひしゃげ、歪み、庭園の中へと弾け飛ぶ。轟音けたたましく空を揺るがし、砂塵立ち込め荒れ狂う。中にいたレオが、ブリアンが、驚きに顔を持ち上げる。彼らの前にかしずく、百を超える数の魔獣どもまた。
庭園にあった全ての視線が、予期せぬ来訪者に釘付けとなったのだ。
「なんだ――?」
塵を切り裂き現れたもの。
その名は――
「勇者の後始末人!?」
レオの顔色が変わる。百獣の王たる男の動揺を、
「なんだというんだ!」
「勘付かれたんだよ! 始末するぞ!」
途端、魔獣の群れが
そして
刃を、抜いた。
瞬間。
血の竜巻が渦を巻いた!
白銀一閃、したかと思うや
――5匹。
背後から迫りくる猪の牙を刃ではたき落すや返す刀で眉間を切り裂く。喉元目掛けて飛び掛かる狼を容易くかわしてその背に鋼鉄を叩き込む。岩砕き鬼が二匹がかりで巨大な棍棒を振り下ろしても、その時すでに
――9匹。
魔獣どもの怯えは鈴の音の魔力に掻き消され、狂った軍勢が殺到するも、
――23匹ッ!
レオは震えあがった。ブリアンの顔はすでに水死体色だ。
――なんだ!? 何者なんだ――この、化け物は!?
「くッ!」
こうなれば手段を選んでいられない。レオは半狂乱で鈴を掻き鳴らした。獣使いの命令に応え、半地下の檻をぶち破り、5つの巨体が
見るがよい、“鱗の
「奴を殺せ!」
5頭の
それがどうした。
それが、なんだというのだ。
ゴローは死んだ。
ままならぬ人生に折り合いをつけ、苦悶の中で笑顔を絶やさなかったあの男が。
死んだ。ゴミクズのように殺された。この世の不条理に圧し潰された。
これを
だから
――怒りをこめてふり返れ!!
「オォォォォオオオォオォァァアアアァッ!!」
咆哮が彼女を獣に変えた!
跳躍。竜を蹴りつけその反動で飛び上がり、次の竜に大上段から唐竹割を打ち込んで、鋼鉄さえ凌ぐ漆黒の鱗ごと頭蓋骨を粉砕する。飛び散る脳漿を総身に浴びつつ再び跳躍。真正面から別の竜の首筋に突っ込み喉に刃を抉り込ませる。その勢いのまま拳を脊椎まで捻じり込み、雄叫びとともに千切り取った背骨を引きずり出す。
残り3匹!
刃を引き出し矢のごとく速く地上に飛び降り、そこを狙った竜の牙をとんぼ返りで軽く避けると気迫と共に放った一撃で大木めいた首を斬り落とす。さらに遠くから爆炎を吐かんと身構える竜を
「嘘だろっ……」
「まさか!?」
顔面引きつらせるレオどもの眼前で。
家一軒分はあろうかという巨大な肉体が紙切れのように飛来する。これをまともに喰らった竜は、爆炎を吐くこともできず燃料液を撒き散らし、そのままもろともに奥の屋敷に激突した。白亜の邸宅が脆くも崩れる。悲鳴が無数に巻き起こる。苦悶に呻く竜を追い、狂気が、怒りが、炎の
「なんでだ……なんで、こんなこと……」
呆然と佇む
恐怖に震えあがったまま、その場から逃げ出すことさえ思いつかず――ブリアンは潰れた。後に死体が発見された後も、その死を悔やむ者はひとりとしてなかったという。
*
一方、レオは、その時とうに逃げ出していた。
彼は用心深い男だ。この屋敷で数年にわたって計画を進めるうちに、万一のための備えはいくつも施しておいたのだ。魔獣を用いて街を潰すなどという破壊工作だ、いつなんどき誰に察知されるか分からない。逃げ道は用意しておくに限る。
そのひとつがこれ――屋敷の地下に造った魔獣の檻の奥に、運河まで通じる隠し通路を掘っていたのである。
計画が失敗した以上、あのおかたはレオを赦さないだろう。この国を離れなければならない。どこか遠い、あのおかたの手が及ばないところ――そう、デュワかフィナイデルあたりまで逃げるのが良い。
再起を計る方法はいくらでもある。彼にはこの卓越した頭脳と話術があるのだ。どこの国にだって、扱いやすい欲深なバカはいる。そうした輩を舌先三寸で手駒にして、うまく稼ぐまでのことだ。
しかし。
隠し通路の奥――運河への出口近くに来て、彼は行く手から差し込む陽光が、なにかに遮られていることに気付いた。はじめ、彼は何かの見間違いと思っただけだった。なにしろ化け物のような女に襲われて、神経が高ぶっていたから。
だが、一瞬遅れて気が付いた。
そこにいるのが、紛れもない、逆光に浮き出たふたつの人影であることに。
「残念だったな」
冷たく沈んだ男の声。
「通行止めでーす。」
感情の籠らない子供の声。
絶望するレオの前に、そのふたりは立ちはだかった――勇者の後始末人、ヴィッシュとカジュ。
そして。
真の絶望は背後から訪れた。
煮え立つような殺気に振り返る。
鈍い音が地下道に響いて、レオの頭が壁に叩き付けられた。
「まッ……待ってくれ! 俺はただ、命令でっ……」
頭が締上げられる!
「やめて! ちょっと待て! なあ! 俺は指示されただけなんだよ! ボスの名前、知りたいだろ……知りたくないか? すごい人だ! 金だってある! 金だって、いくらでっ……もォォゴァアアッ!!」
脳が、ひしゃげていく。
「ヒィがうっ……俺は悪……悪くないんっ……」
小さく。
水音がして、あっけなく、レオの身体は崩れた。
甘言を弄し続けた男の、それが、最期であった。
*
事態の収拾と真相の解明には数日を要した。
屋敷の持ち主であるトローテン伯は暗愚で知られ、別邸で
計画の内容は屋敷にいた生き残りの手下どもによってあらかた判明し、ゴロー殺害の経緯についても明らかとなった。ヴィッシュは調査のどさくさで、ゴローに渡されるはずだった報酬の金貨を回収した。金貨は
彼女が自身でそれを望んだのだ。コンスェラに真実を伝える、もっとも辛い役目を。
「そう……」
全てを聞いたコンスェラは、目を伏せて、消え入りそうな声でそう囁いた。
「バカだね。どんなにお金があったって……アタシは、あんたって人が……」
後に残るのは、沈黙。
「あいつ……最後、笑ってたんだ。
あんたたちを護りきれた……そう思って、きっと、笑ったんだよ」
それは、きれいな言葉ではなかったかもしれない。巧みな言い回しでも。詩的な響きを持ってもいなかった。だが、
*
さて――
翌年の春のこと。コンスェラは無事、男児を出産した。母子ともに健康で、産後の肥立ちも良く、塞ぎがちだった彼女はみるみる元気を取り戻していった。その後、身体が落ち着くのを待って彼女は一軒の店を買い、飲み屋のおかみに収まった。愛想がよいのもあって店の評判は上々であった。
生まれた子供はたいへんないたずらっ子に育ったが、なんともいえない愛嬌のある笑顔を見せるので、人々からよく愛された。長じて後はかわいらしい妻をめとり、母の飲み屋を継いだ。そして、老いた母にずっと付き添い、晩年までかいがいしく世話を焼いたということである。
THE END.
■次回予告■
その者は、静謐の空より現れた。
古代遺跡を巡る争奪戦。そのさなか、ついに姿を見せた最強の宿敵。狂った道化師の刃が襲い来る。人知を超えた刃の冴えが、狩人達にもたらすものは? そしてその背後に隠された真の敵の正体とは?
次回、「勇者の後始末人」
第1部最終話 “邂逅”
Reunion
乞う、ご期待。
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