第44話
「まあ、聞いてくださいよ」
と、マインちゃんは語りだした。
「ミーちゃんに学生新聞に載せる小説を書いてもらおうと思って、そうしたら……」
僕がカノジョを知るキッカケは、些細なことだった。
たまたま、花壇にジョウロで花に水をやっている少女が可愛いと思って、それがクラスメートだったという話だ。
それで、クラスの名簿から、カノジョの写真と名前を
……
「という、文章を書いて、そのまま
「ふうん」
ボクは軽く考え事をしながら、そう返す。
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