第8話■ラッキースケベってやつ?1
エリーの後ろを歩いて森を抜けた。
そんなに時間がかからなかったと思う。
というか途中、整備された道---といっても木々がなく、
反対の道がちゃんと見えたからこれがこの世界の整備なのだろうと思った。---
に出れたのですぐに目的地の町、コルに着く事が出来た。
小さな町コル。
それは名前の通り小さい。
だが風景はアニメでよくありそうな中世ヨーロッパを思わせる。
現世でいうイタリアやフランスと言えば分かってもらえるだろうか。
その光景にマサキは一瞬の驚きと納得とが同時に起こる。
「"すごいなこの町は。...だがアニメや漫画でもこんな感じの町ってお馴染みだよなぁ
もしかしてこの世界の創造主ってアニメや漫画が好きなのであろうか?"」
そのような事もありえるのかもしれないとマサキは思うのだった。
---はい好きです。あ、じゃなかった。---
「"ん?今なにか聞こえたような。まぁいいか。"」
「どうしたマサキ。そんな"鳩で豆鉄砲を食らわした"ような顔して。」
「どういう顔だよ!!そりゃ"鳩で豆鉄砲食らわした"ら誰でも驚くわ!!
いやそーじゃなくてだね!?ていうかそれを言うなら"鳩が豆鉄砲を食らった"だから!!」
「ふむ。マサキよ。そんな細かいところを気にするような男だと淑女に嫌われてしまうぞ?」
「え?淑女って?」
「え?」
「え?」
「いえ、なんでもないですはい。」
「"ほんの冗談だったのにこの子わかってないよ...
どうしよう...もしかして見た目よりお馬鹿さんなのかな...
これからの会話が不安で仕方ないよ..."」
そんな他愛の無い会話をしていると宿屋らしき場所に到着した。
なぜわかったのかと言うと、エリーがその場に止まったのと、
看板に「宿屋」と書いてあったからだ。
「"スキルの【全世界言語把握】って文字にも適用されるのか。
このスキルって文字も書けるのかな?てか紙ってあるのかな?
神がいるのに紙がないとかしゃれにもならんけども...プププ"」
「ここが宿屋だ。入るぞ。」
「おう。宜しく頼む。」
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