第7話■異世界へ2
「!?キミ、誰!?どこから来た!!」
その台詞とともにナイフをこちらに向けてきた。
戦闘態勢だ。
「ちょちょちょ!ちょっと待って!俺はキミの敵じゃないから!!
とりあえずそのナイフを下ろして!!!」
「そんな言葉は信用ならない。ギルドカードを見せろ。
ここにいるってことは冒険者なんだろ。」
「いや俺は...」
「"そういえば神様から異世界からの事を喋らないでとも言われたないよな..."」
「お、俺は異世界から来た!だからギルドカードは持ってない!
本当だ!!だからとりあえず話を聞いてくれ!!」
「異世界?キミ異世界人だっていうのか?それは本当なのか?
御伽話でしか聞いたことがないのに...分かったとりあえず話を聞こう。」
「ありがとう。俺は神崎正樹。キミは?」
「エリー。エリー・ブライト。冒険者だ。」
「エリー...でいいかな?とりあえず出血止めないと...」
「あぁ。大丈夫だ。あとで回復薬飲むから。それでなんか質問したげな顔してるが...なんだ?」
「じゃあ、エリー質問なんだけど。ここはどこなのかな?
俺はこの世界に来たばかりなんだ。目を開けたらエリーが目の前で戦闘していた。」
「ん?ここがどこか?本当にキミはなにも知らないみたいだな。
マサキと言ったか変な名前だし。この世界の人間ではないのは本当みたいだな。
ここは箱庭の宮廷アミスコーリアット。
の近くの小さな町のコルって町の外れの森だな。」
と彼女、エリーはなにか恥ずかしげに言った。
そして回復を飲み干して行く。
言い忘れていたがエリーは女性だ。
それも飛びっきり美しい。という部類なのかな?
いや可愛いという部類にも入る。
纏めると、絶世の美少女ということだ。
「な、なんでそんな赤面しなが言ってるの?」
「な!べ、別に恥ずかしい事はなにも!!...と、とりあえず!
ここは森なのだ!そうこうしてるうちに魔物が来たら!...」
「えっとそれフラグなんですけど...しかも速攻回収するって...」
「ふらぐ?なんのこt...!!!やっぱり来たじゃないか!!
マサキは戦えるのか!?戦えないならそこにいないで後ろに隠れてろ!!!」
「やっぱりって...回収したの自分じゃ..まぁいいや俺は戦えないけど、
一応補助として後ろでスキル使うから、エリーはナイフで1発殴ってくれればいいからね~」
「は!?どういう...わ、わかった!!とりあえず後ろに隠れてろ!!!」
そして来たのは先程のゴブリン。しかも数は5体。
さて忙しくなりそうです。
先に【鑑定】を使用したが先程のゴブリンとステータスは同じ。
しかも体力が高いほうと同じなのだ。
「"よしとりあえず全て吸収してと...ちゃんとあとでステータス確認しておかないとな...
あと隠蔽とかもしないとこれ非常にやばいんじゃないか?なにか言われかねない...
こういうのって小説とかだとお決まりだよね。うんうん。"」
そんな事を考えているとゴブリンがエリーに襲い掛かろうとしていた。
「エリー!!1発入れればそのゴブリン倒せるから!!」
「なに!?そんなことはないはずだ!私でもこの数を相手には...ッ!!
なんだと...これはおかしいぞ...どういうことだ!!!マサキ!!!」
「話はあとで!!!とりあえずゴブリン倒さないと!!!
あ...って終わってるし...とりあえずこの森を出よう!」
「わ、わかった。とりあえずここを脱出しよう。ゆっくり会話もできないからな。
私が泊まっている宿屋にでも行こう。そこでゆっくり話し合おうではないか。」
「分かってくれてありがとう。とりあえず道分からないから案内してくれるとありがたいかな?」
「分かった。着いて来い。」
こうして、異世界での最初の出会いはエリー・ブライトという、
絶世の美少女との出会いから始まっていくのであった。
いや!あのおっさんとゴブリンはノーカンだからね!?!?
ノーカンだよ!?!?ノーカン...だよね?
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