第三十三
翌日、四人は合流して、市内プールに出かけた。
心優は、とまこのお母さんに「出世払いね」と、言われて、おこずかいをもらい、園子も、母が、喜んで、いっぱい思い出を作りなさい。と、言われ、こずかいをもらった。
誰とも遊ぶことのなかった園子は、必要な時だけ、お金をもらっていた。母は、園子には、渡していなかったが、毎月園子用の貯金をしていた。
心優は、いつ、家に帰ればいいんだろう?と、考えながら、プールへと、向かっていた。
着くと入場料のチケットを、買って四人は入った。
更衣室で、恥ずかしながら、着替えると、みな発育が、よく、心優だけが、小学生に見えた。
とまこは、しっかり胸も豊胸で、 引っ込むところは引っ込んでいて、中学生には見えなかった。
美歌も、部活で、鍛えているからか、腕に筋肉が、ついていて、美歌らしくない、体型だった。
園子は、水着が、冴えて綺麗に可愛く見えた。
浮き輪を、膨らまして、準備が整えると、いざプールへ。
心優は、小走りに、歩くと、チョんっと、プールの中に入った。
「心優待ってよ」と、美歌が、あとを追い、ザブンとプールの中へ。
とまこは、マイペースで、のんびり足をつけていると、それから、ぽんっと中へ。
園子は、階段を、見つけ、恐る恐るプールの中へ。
「あれ?そんなに冷たくない」と、わかると、のびのびにプールの中を浮き輪に抱きつきながら、歩き出した。
四人は、最初は、ばらばらに泳いでいたが、流れるプールを、ニ、三周すると、合流して、きゃっきゃとはしゃぎながら、四人で泳ぎ出した。
陽射しが午後になると、売店に行き、昼ごはんを、食べた。
焼きそば、ラーメン、お好み焼き、ソーセージ、かき氷、などなどを食べると、少し眠くなったね、と、言う話になり、なんとか日陰を確保して、四人は昼寝をしだした。
ジリジリと、暑さを感じ目が覚めると、日陰だったその場所は、しっかり日向になっていて、四人の体は、真っ赤になっていた。
みんな、焦り、プールの中に入ろうと言うことになり、プールの中へ急いで入ると、「痛い!」と、四人は肌がやけてヒリヒリになっていることに気づき、「どうする?出る?」と言う話になり、心優が、「このまま入っていれば、冷えるよう」と言い、他の三人も、そうだね。と言うことになり、入り続けていると、気のせいか、身体が冷えて来たような気分になった。
夕方になる頃、陽射しは西陽になり、四人は「あー、暑い、もうバテたー」と、誰ともなくいいだし、四人は更衣室に行き、腫れぼったい体から水着を取ると、「痛いよ〜」と、言いながら、服を着て、浮き輪の空気を抜きながら、「今日は楽しかったねー。」と、話しながら、「次、いつ来る〜?」と、言うと、みな、し〜んと、黙り込んでしまった。
「また、今度来よう!」と、園子が、言うと、「そだね、また、来ようね!」と、美歌が、返事を返し、心優ととまこも返事を返して、帰りのバスの中、四人は眠ってしまい、運転手さんに起こされると、ボーとしたまま、バスを降りて、駅の中へ入って行った。家の最寄り駅まで、三駅なので、四人は眠らないように、顔を、パンパンはたき駅に着くと、急いでおりて、帰り道を、フラフラしながら帰っていった。
次の日は、勉強会があったので、学校の教室で、待ち合わせると、四人はそれぞれ散って行った。
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