第15話 暴走・策略


〜 同日深夜 違法バー 〜


部長「グビッ グビッ グビッ グビッ」ダン!

部長「ぶはーっ! ったくよぉ! あのクソ後輩野郎、なんであんな奴に女ちゃんが…!」ヒック

取り巻き達「マジで意外だぜ、お前に落とせない女が居るなんてよー! ぎゃははははは!」グビグビ

取り巻き達「まっ、今日は呑もうぜ! クスリも濃いのが手に入ったんだ、こいつはキマるぜー?」

ギャルA「何それー、アタシにも打ってー!」

ギャルB「キャハハハッ、アンタほんっとキメセク好きねー!」

取り巻き達「おっ、ギャルちゃんノリ良いー! ほら、オメーもあんな女なんか忘れてギャルちゃんとヤろうぜ!」

ギャルA「そーそー、部長クン最近チョーご無沙汰じゃーん。久々にパーっとキまっちゃおうよ!」

部長「うるせえこのブス! クソっ、あの野郎さえ居なければオレは今ごろ女ちゃんとヤれてたろうに…っ! クソッ、クソッ、クソッ!」

ギャルA「な、なによぉー」

ギャルB「つーかみんな聞いてよ! アタシら、昨日キモオヤジに痴漢の冤罪吹っ掛けてやったの! そいつ顔真っ青にしちゃってさー、たーんまり示談金もらっちゃったのよ!」

ギャルA「あー、あのブタみたいなハゲねー。『た、頼む! 金ならいくらでも払う、会社と家族にだけはどうか内密に…!』っつって必死に泣き付いてくんの。マジウケる!」

ギャルB「笑い堪えるの大変だったよねー。キャハハハッ!」

取り巻き達「マジでー? いやーマジ女って良いよなー、満員電車で大声上げて指さすだけで大金もらえるんだからよー! ぎゃははははは!」

取り巻き達「何か奢ってくれよー、オレたちの仲じゃーん」

ギャルA「キャハハハッ! しょーがないわねぇ、今日のお酒は全部アタシらの奢りよ!」

ギャルB「その代わりー、たっぷりサービスしてよねー。キャハハハッ!」

取り巻き達「ひゅー! ギャルちゃんたちマジ天使ー! 可愛いー!」

ギャルA・B「「キャハハハッ!」」


部長「グビグビ……ヒック。ん? 痴漢冤罪……オレが取り押さえる……オレ、ヒーロー? 女ちゃんも正気に戻る…⁉︎」

部長「ククッ。クックックッ……ぎゃははははは!」

取り巻き達「うおっ、どーしたんだよ部長。もうキちまったのか?」

取り巻き達「いくら何でも早すぎんだろー。ぎゃははははは!」

部長「ギャルちゃん達、お前らマジで最高だよ! 今夜は朝まで相手してやるぜ!」ガバッ

ギャルA「キャー、部長クンったらケダモノー!」

ギャルB「優しくしてー! キャハハハッ!」

部長「(クックックッ……待ってろよあのクソ後輩が…! オレの女ちゃんをたぶらかした罪、きっちり償わせてやるぜ……! ぎゃははははは!)」ギシッギシッ

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